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第29話 寝相

しっかりとした、言い訳は考えてなかった。


「あのベッドは真夜のお父さんが買ってくれたんだよ。」

「へぇー!いいなぁ。私もベッド欲しい」

「ひ…裕翔と交代でつかってるの!」


 真夜……それ余計怪しいぞ。

こっちから言うなよ…


「そんなの、わかってるよ。でも、まぁ一緒に寝てるって言われても、もう違和感ないけどね。」


「このベッド、フッカフカなんだよぉ!一緒に寝ようね!!」


真夜と花梨がベッドを使う。

俺はカモフラージュとして置いている、真夜の布団で寝る事になった。


真夜はハーフパンツに、Tシャツ。

花梨はショートパンツにタンクトップで寝るらしい。

「じゃ、裕翔また、明日ね。真夜借りちゃうね!」

「どうぞ、お好きに。。。また明日な」

「明日はゆっくり寝てていいからねぇ!」

 それぞれの部屋に向かって寝る準備を始めた。

相変わらず、2人は部屋でキャッキャと騒いでいる。

まぁ、あのベッドで寝たらそうなると予想してたのだが。

うるさいって程ではない。

寝てしまっては、扉の音が煩くなってもいやなので、今のうちにトイレに行くことにした。

 リビングの電気を付けて、少しの間トイレに篭った。

スマホゲームで手が離せなかったからだけど。

リビングに戻ると、騒いではいないが話し声は聞こえた。

電気を消して布団に戻ってゲームを再開。

 一応、飲み物も持ってくるか…

リビングの電気を付けて、冷蔵庫からお茶を持ってきた。

また布団に入ったけど、あの2人も飲むかな?

リビングに戻って、ドア越しに話しかけた。

「2人とも、お茶飲むか?」


返事をしたのは花梨だった。

「うん!持ってきてぇ!」

「はいよ。」

俺は冷蔵庫から2本のお茶を持ってきた。

「開けるぞ?」

「いいよぉ」 真夜が応えてくれた。


中に入ると、2人はベッドの上に座っていた。

お茶を花梨に手渡すと

「ありがとう!裕翔、寂しいんでしょ〜?」

「は?なんで??」

「花梨とね、裕翔ウロウロして寂しいんだねって話してたの!」

「せっかくなんだから、3人で話しながら寝ようよ!」

「花梨?何言ってるんだ?」

「裕翔ってそうゆうの気にしてないんじゃないの?何かある訳でもないし。ベッド大きいから皆で寝ようよ!」

「花梨と裕翔が寂しそうだから、呼んであげようってなったの!早くおいで!」

「いいよ。2人で寝とけよ」

「そんなに我慢しないの。それとも、真夜と2人が良かった??」

「そんな訳ないだろ…」


 真夜は立ち上がって、俺の横を通り過ぎて、真夜の部屋の電気を消してきた。

「向こう消したから、おいでよ。裕翔ちゃん!」

「えっ??なになに?裕翔ちゃんって〜」

「寂しがり屋だから、裕翔ちゃんなの!」

「裕翔ちゃん、私たちがかまってあげるよ〜」

「花梨ちゃん、うるさいぞ?てか、真夜がうるせぇ」

「真夜〜!裕翔の口が悪くなったよ。照れ隠ししてるよ。」


半ば強引に、ベッドに入れられた。

奥から花梨、真夜、俺。


男としては最高のシチュエーションである。

友達と幼なじみじゃ無かったらだが。


といいながらも、3人で話してたら、いつの間にか2時になってた。

ついさっき、真夜の声が聞こえなくなったから。時計を確認したんだが。


花梨は起き上がると、トイレに行くって言ってトイレに向かった。

分からないと思うから、電気を付けてあげて。

花梨が戻るのを待ってた。

「待っててくれたの?ごめんね。教えてくれたら電気の場所くらいわかるのに。」

「どうせ教えるなら、待ってても変わらないだろ。」


一応、電気の場所は教えておいた。

部屋に戻ると、真夜が壁側に移動していた。

「真夜が奥に行っちゃったね」

「寝相悪いらしいからな……」

「寝ぼけて叩かれたら嫌だから…裕翔が真ん中になってね……」


 真ん中で寝たが、いつも真夜を抱いて寝てるから。仰向けで寝る事に違和感があった。

花梨と真夜の寝息が聞こえてきて、俺も寝るために目を瞑って頑張った。

起きて真夜が抱きついてきてたら、花梨への言い訳も考えないといけない。

そんな考え事をしていたら、いつの間にか眠ってた。


夜中に真夜はやっぱり抱きついて来てた。

というより、上に乗られてたのだが。

俺も寝ぼけてた事もあって、抱き締め返してた。

まぁ、朝までに離れたらセーフだろう。

真夜は元々右手側に寝ていたので、そっちに降ろして抱き締めた。


上に乗られてたからか?ちょっと違和感はあったけど。


明け方にまた目を覚ますと、まだ抱きついてたから、離した。


……………離した姿をみたら、花梨だった…


ん?左側を見たら、ベッドから半分落ちそうな真夜がいた。

真夜を引っ張って、真ん中に寝かせた。


朝起きると、2人とも既に起きていた。


「あっ、裕翔おはよ〜!」

「おはよ」

「おはよ!」

花梨も元気に挨拶してくれた。


「私と花梨反対で寝てたんだよ〜!花梨も寝相悪いの!」

「お互い様だな。」


抱きつかれて寝ていた事は言わないでいた。

言ったら何を言われるかわからない。


 花梨は恥ずかしいからか?顔を赤くしていた。




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