第28話 花梨ちゃんのお泊まり
今日は花梨を呼んで家で焼肉をすることになった。
花梨はそのまま、泊まっていく予定だ。
「おじゃましま〜す」
花梨は、ブラウスと白いタンクトップにデニムのスカートを履いていた。
真夜もチェックのミント色のワンピースを着て、2人で野菜を切っている。
生脚の女の子が2人でキッチンに立つ姿は、男としては幸せな気持ちになれる瞬間だろう。
俺は部屋の窓を開けて、ガスコンロの準備をしていた。
食材の準備はほとんど、2人でやってくれるから、俺はあとは食べる準備だけだ。
「野菜持ってきたよ〜」
「おう、ここに置いてくれ」
花梨は食材を運んできた。
前屈みで置いていくから、タンクトップからは豊満なバストが見える……
どんどん運ばれる食材は俺の周辺に配置され、暗黙の了解で俺が焼く事になるのだろうな…
一通りの準備を終えて、3人でテーブルを囲った。
「涼太も誘ってあげた方が良かったかな?」
「でも、誘ったら真夜たちの生活がばれちゃうよ?」
「それもそっか…」
「まっ、涼太はいつの日か誘ってやろう。可哀想だしな」
焼き上がった肉を2人の皿に乗せていく。
どうせ焼くなら、取ってあげてもいいだろ。
「やっぱり、裕翔の方がお兄ちゃんに見えるわ」
「花梨はいい事言うな!ほら、美味そうな所焼けたから食え!食後にはアイスもあるぞ!」
「わーい。お兄ちゃん、ありがとう!」
「いつもは作ってるの私なんだけど………」
「ほらっ、真夜も食え!大きくならないぞ?」
そんなつもりは無かったけど、花梨の方をチラ見してから話しかけたから、真夜胸を抑えながら口を尖らせていた。
「どうせ、花梨より小さいですよぉー」
「ほんと、2人と居たら楽しくて話が弾むねっ!」
賑やかな焼肉が終わって、真夜と花梨はお風呂に入った。
その間に俺は洗い物をやったり、部屋の消臭をしていた。
さて、どつやってベッドを誤魔化そうか………
考えているのは日替わりで交代。尚且つ真夜優先って事にするのが無難だろう。
「」2人が出てくると、次は俺の番だ。
2人ほど長くは入らないが、それでもゆっくりめにお風呂に浸かっていた。
お風呂から出ると、部屋中が焼肉臭い……
さっきは、気にならなかったが、風呂に入ったら空気が変わるのだろう。
リビングに行くと、2人はトランプをやっていた。
そして、3人でババ抜きをすることに、、、
順番は、俺が真夜のを引いて、真夜は花梨のを引く、花梨は俺のを引く。
2人の表情を確認したが、花梨は無表情。真夜は安心してニヤけてる。
俺も自分のカードを確認した……………………
ジョーカーさんは俺の手元に…………
花梨の方を見ると、ニヤっとされた。
バレた………
でも、引かせたら良いんだ。。
とりあえず、悩んだフリをしながら、真夜のカードを取る。
ペアが揃ったので捨てる。
ジョーカーを左手側の端に寄せて。ポーカーフェイス。
「ん〜どれにしようかなぁ〜」
「どれも、同じだぞ?」
花梨がジョーカーを掴んだ!!
………ピクっ…………
「ふーん」
ジョーカーの横のカードを引かれた…
「裕翔も真夜並だね…」
屈辱の一言を浴びせられた・・・
チキショー!!!
「えっ?なになに??」
真夜はわかっていないようだ。
1周廻って、花梨はまた俺のカードを悩んでいる。
今度も同じ左端にジョーカーをセット。
隣の2枚目のカードを掴んだ。
…………びくっ……………
わざと、さっきと同じようにビクついてみた。
花梨は掴んだカードをそのまま引いた。
「裕翔って真夜以下かも…」
「それは無い!全力否定する!!」
「あ〜!裕翔がジョーカー持ってるんだぁ!」
「は?持ってねーよ?てか、口に出したらダメだぞ!」
「うっ…ごめんなさい」
八つ当たりで叱った。
何周かして持ちカードも少なくなっていた。
次のターンからは無表情を貫いた。
結果…花梨はジョーカーを引いてくれた!!
「よっしゃー!!」
「裕翔…口に出したらダメだから!」
花梨が冷たく叱ってきた。
真夜が花梨のカードを引くと真夜は明らかに残念そうな顔をしていた。
これと一緒にされたのか……
真夜のカードは3枚
真夜のカードを掴むと、少し険しい表情になる。
隣のカードを掴むと、ニヤけた。
更に隣のカードは無表情。
ニヤけたカードを掴むと、やっぱりニヤけてる。
険しいカードは、険しい顔をしてから、無表情に変わった。
険しい表情のがジョーカーだろう。
ニヤけたのは、真夜の作戦。
なので、ニヤけたカードを引いた。
ジョーカーだった………………
「ぷっwww」
「笑うな。真剣勝負の最中だ。」
結果。俺が負けた…
こんなはずじゃなかった。。。
「花梨の言った通りやったら勝てたよ!」
「お前ら!組んでたのか!!ズルいぞ!」
「組んでる訳じゃないけど、裕翔が真夜より分かりやすいって事だね。でも、いつもは見れない裕翔の顔が見れて楽しかったよ」
その後は俺と真夜で交互に負けが続いた。
花梨も何度か負けたけど、圧倒的に数は少ない。
気が付くと、真夜は眠そうにしている。
もう23時だった…
「トランプでこんなに盛り上がるんだな…」
「ね〜!花梨強すぎるよ〜」
「多分、2人が弱すぎるんだと思うよ?てか、真夜、眠そうだね。そろそろ寝る準備しようか?」
2人で歯磨きに向かった。
スッピンの幼くなった、花梨から出てきた。
俺の中でスッピンは花梨ちゃんモードと呼ぶ事にした。
「花梨ちゃんになったな!」
「どーゆう意味??スッピンは見ないでよ…」
「可愛いと思うぞ?」
真夜も出てきた。
「花梨はスッピンの方が良いよね!」
「ほんとに?」
「幼さの残る感じが、グッと来るな。」
「じゃあ、明日から目元のメイク変えてみようかな?」
「うん、そうしようよ!!絶対に可愛いもん!」
そして、花梨はあの言葉を口にした。
「ねぇ、あのダブルベッドは何?」




