第22話 運動会の前の日みたい
予約投稿忘れてました…
温泉は6月に行く事にした。
微々たる額だと思うが、真夜は人生での初給料。
俺も大学では初給料の為、親にも親孝行として誘ってみた。
電話で話するのも照れくさいから、メッセージでだ。
母親も仕事中のはずなので、メッセージの方が都合良いだろう。
「6月の中旬の週末予定あるか?」
「どうかしたの?」
すぐに既読が着いて返事が来た。
「初給料出るから、温泉でも連れていこうかな?って真夜と話してたんだよ」
「え〜!嬉しいわね。でも、6月は週末も忙しいのよ。真夜と2人で行っておいでよ。」
母親とはスムーズにメッセージをやり取りしていたんだが…
真夜に声を掛けられた。
「突然ママからメッセージ来て2人でいっておいで!だってぇ。」
「一緒にいるのかな?」
「真夜母と一緒にいたの?」
「いないわよ?裕翔と真夜の事は瞬時に共有する事にしてるのよ!2人で楽しんでいらっしゃいよ。」
母親とのメッセージは終わらせた。
「この2人に下手な事言えないな」
「だね…ニヤニヤしてるのが目に浮かぶよ…」
「一緒に誘ったのは失敗だったかもな…」
「でも、やっぱりうちの家と裕翔の家とで行きたいよ。」
「それもそうだな。」
明日は予定していた温泉に泊まりがけで行く。
「裕翔と2人で泊まりがけで旅行って初めてだよねっ!」
何の準備があるのかは分からないけど、真夜はピンクのボストンバッグに荷物を押し入れていた。
「何そんなに必要なんだよ?」
「えっ、着替えとかあるじゃん。どうせなら鞄はひとつの方がいいし、裕翔の、着替えも入れてるからね」
「なるほど、サンキュー!」
「起きれなかったら困るから、早めに寝ようね!」
22時にはベッドに入った。
なんか、楽しみで眠れない。
「裕翔は眠れそう?」
「いや、なんか眠れないな。」
「運動会の前の日みたいで眠れないよね…」
俺は真夜の身体を起こした。
「ん?」
ベッドの足元に連れて行って、ベッドに座りながらカーテンを開けて薄らと輝く星を見た。
「梅雨の時期でも晴れの日ってあるんだもんね〜綺麗だね!」
「運動会の前の日に集まった時も2人でベランダで星見た事あるよな。」
「裕翔も覚えてたんだ!意外だねっ」
「ふと、思い出して見たくなっただけだよ。」
星を眺める真夜の横顔がとても綺麗で。
思わず、抱き寄せてしまった。
「楽しみだね…」
「うん、明日はもっと綺麗な星空を見せてあげられるぞ?」
「うん。」
見つめ合うと、自然とチューをしていた。
真夜は俺の手に指を絡めてきて、手を繋いだ。
チューってより、キスっぽくなって。
少し照れくさかった。
顔が火照ってきたが、暗いし星空を眺めて誤魔化したつもりだ。
ちょっと、いつもとは違う感覚で真夜を抱きしめて眠る事にした。




