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第11話 アルバイト始めました。

「裕翔と真夜ちゃんって、どんな関係なんだよ?」


隣に座る涼太から突然の質問を受けた。

「単なる幼なじみ。それ以上も、それ以下もないぞ?」

「それにしても、仲良すぎないか?傍から見たらカップルにみえるよ?」

「そうか?幼なじみなんて、そんなもんだろ。」

「裕翔はあんなに、可愛い幼なじみを持てた幸せを、分かって無さすぎる!」

「当人の立場になったら、わからないもんだ。仕方ない。」

「俺はその立場を知らないから、幸せに気付けよ!と言いたい。」


そんな物か?って思いながら涼太の話を聞いていた。


お昼にはいつもの4人で集まって食堂に来ていた。

花梨は最初にバイトを見つけて働き始めている。

「知り合いのツテでカフェのバイト見つけたの!真夜も一緒にやらない?」

「えっ?いいの?」

「花梨がいるなら、真夜も働きやすいんじゃないか?」

「真夜ちゃんが働くなら、常連になっちゃおうかな?」

「私もいるけどね?涼太は私がいるだけじゃ常連にならないのかなぁ?」

「うっ…花梨がいるなら、行ってみようかな…はははっ」


「今日バイトの時に店長に聞いてみるね!残ったケーキ貰えたりするよ!」

「えっ、めっちゃ働きたい!」

「でも、真夜ファミレスの面接あるんじゃないのか?」

「ん〜、まだ悩んでて応募してなかった…」

「そうなのか。なら良いんじゃないか?」

「うちのバイトはそんなに、時間数ないけど、時給は高いよ!夜はお酒だしてるから酔っ払いとかもいるけど…そんなに問題はないよ!」


真夜は後日カフェの面接を受ける事になった。

俺は週2からOKって書かれたファミレスに面接を受ける事にした。


翌日さっそく真夜はバイトの面接に行った。

夕方に家に帰ってきて、即決で決まったらしい。

徒歩で20分くらいの距離だ。

遅くなる時は迎えに行っても問題のない距離だな。


「制服貰ってきたよ!」

「ほぉ!どんなの?」

「着替えてくるね!」


真夜の部屋のドアが開いて、制服姿の真夜が出てきた。


白く襟の空いたベルカラーシャツに、胸元から膝までの黒いタキシードエプロンは胸を隠すように中腹部分までVの字になっていて、黒いスラックスを履いていた。



「どぉ?」

「似合ってると思う。」

「思う?」

「似合ってるよ!」


「コーヒーでも、お入れしましょうか?」

「あぁ、たのむわ。」


予行練習のつもりなのか?

コーヒーを入れて、俺の隣に座った。


「あのさ。」

「なに?」

「ブラウス透けるから、中に何か着ろよ?」

「当たり前でしょ〜!インナー着ていくよ!」


試着だからか、ブラウスからピンクの下着が透けて見えていた。


「なぁに?そこ心配してくれたの〜?」

ニヤついた表情で覗き込んでくる。

「そりゃ、心配っていうか…なんていうのか、妹みたいなもんだしな…」

「まっ、心配してくれてありがとう。」

「たまに天然発揮するからな、天然の妹を持つと大変なんだよ」

「そうゆう所はお兄ちゃんって思ってあげるわ!他は私がお姉ちゃんだけど。」



真夜がバイト決まって、あとは俺か…


俺も後日ファミレスのキッチンスタッフとしてアルバイトが決まった。

真夜のカフェと徒歩で10分くらい離れているお店で、少し回り道をするけど、迎えに行ける範囲内だ。

お互いほとんど固定のシフトに出来て、真夜とは休みも合うようになった。


21時にアルバイトの仕事を終えて、同じ時間に終わってる真夜に連絡。

「今から迎えに行くぞ?」

「遠回りにならない?1人で帰れるよ?」

「何かあったら目覚め悪いから迎えにいくよ。」

「何も無いけど…ありがとう!待ってるね」


花梨は、休みだから真夜だけがお店の前で待っていた。


「お疲れ」

「裕翔もお疲れさま!」

「どうだった?」

「楽しかったよ!新人さんがんばって!ってお客さんに言って貰えた!」

「それは、良かったな。」

「裕翔はどうだったの?」

「おれ?米の炊き方覚えたぞ!」

「おぉー!じゃあ今度うちでも炊いてね!」

「任せとけっ!」


新鮮な話題で盛り上がって、気が付けば、もう家に着いていた。


大学、ルームシェア、アルバイト

これから、本格的に生活環境が変わってい事に対してワクワク感を感じていた。




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