やり直しの人生
人は死んだらどうなるんだろう。
輪廻転生。そんなことを誰だって1度は考えたことがあるはずだ。
今、僕はその真相に迫ろうとしているのかもしれない。
視界が暗い。生きている心地がしない。
────ああ、まったく理不尽な人生だった。
学校ではずっといじめられて、ろくに友達もいなかった。
そして最後は銃で脳天を撃ち抜かれてはいさよなら。
ねぇ、神様...僕はどうすればよかったんですか。
いじめられ始めたのは小学生の頃、入学したその日に近所の悪ガキに目をつけられたから。そしてその後、そいつは僕に進路を合わせてきた。不可避だ。
銃弾だってよけれるはずないだろ? 人間なら。
どれもこれも不可抗力。そんな理不尽なもので僕の人生は暗いまま終わろうとしている。
幸せはどこにあるの。
僕は何がいけなかったの。
僕は────どうすればよかったの。
「お前の願いはなんだ」
虚空から声が聞こえる。
これが神様...? それとも、
「私の家族になれ、私ならお前の願いを叶えてやれる」
見えない手がそこにある。
なんでもいい。死にたくないんだ。
僕は、
幸せに...なりたかったんだよ。