#08『南大陸サタン』
南の大陸に到着した霊は二匹の小悪魔との激戦後
この大陸を探索することに決める。
大陸の寂れた商店街をルナと歩いているところ
魔術の書が頻繁に売られていることに気付く。
これは黒魔術師という職業にしか手に入れることができないものであり
霊は無職のため魔術の書を買うことはできないとルナから教わる。
ルナはギルドとの交流があるということでここで一旦彼女と別れた。
現在の霊の職業は無職であるためとにかく職業を探しに
南の大陸にあるProfessionという名の神殿へと向かう。
ここで神殿にいる神父に自分の向いている職業を決めてもらうことができる。
霊の所持している神器は盗賊の手袋と紅蝙蝠の越幾斯だ。
宮殿に辿りき受付をすまし職業選択の場となる大広間へ向かう。
プリーストは彼を見て即座に「盗賊」という職業を与えた。
盗賊の職業を貰った霊は盗賊のスキルについて学び昇格するとどの職に転職できるかまで暗記した。
盗賊の先にある職業は様々なものであり特徴として素早さが前職の中で一番素早いという利点があった。
そのかわり防具を装備できることが不可能なため与えられたダメージは他の職業より高いという弱点がある。盗賊という職業を貰った霊は身体が軽くなった気がして一度ジャンプをしてみた。
すると驚くことに宮殿にある天井まで彼は跳ね上がったのだ。
なんとも言えない快感を得た霊は暫く邪神地方でスキルアップのため数週間生活することした。
数週間後・・・・・
聖教徒地方を出て邪神地方に到着した霊は黒魔法を扱う悪魔と出会うことになる。
紅蝙蝠の越幾斯を手に入れた霊は小悪魔2匹との戦闘に苦戦する。
ワープカードを購入し霊は南の大陸『邪神教地方』
に到着することとなる。彼はワープシステムから出てくると辺りは黒魔法特有の爆音で賑わっていた。
炎の塊「メテオ」が上空から降って来たと思えば、氷の雨「アイスメテオ」が上空から降っていた。
霊は好奇心でメテオの降る場所まで近づくことにした。
そうするの二人の小悪魔がメテオを打ち合い遊んでいたのがわかった
メテオを扱う炎の小悪魔(純連)(水連)が霊に問いかける。
『お兄さんも一緒に遊ぼう?』と
次の瞬間、悲劇の渦『カタストロフィー』が霊の前に出てくる。
霊はもうダメだと思った次の瞬間、悲劇の渦は消えた。
目を開け視線を横に切ると、ルナが目の前に現れたのだ。
ルナの召喚した無数の兎人形(増殖するU)が炎を食べ尽くしたのだ。
しかし戦闘は目まぐるしく次の瞬間、水連の終焉針『フィナーレ』が
地上から鋭利な氷が吹き出してきた。
霊はその針に反応出来ることが出来ず身体に突き刺さり瀕死状態になった。
意識が朦朧とする中、事態は激変した。
紅蝙蝠の越幾斯の能力が明かされる瞬間が来たのだ。
『紅蝙蝠の越幾斯の能力:昼間は自己の能力が半分になるが、夜になると自己の能力全てが2倍になる。
一日に1度命を失っても一度きり蘇る事ができる。』
生き返った霊に水連が仰天する。しかし小悪魔達は怯えた様子なくその場を去り
飛んでいったのだ。
更に数カ月後、北の大陸「森羅万象地方」ではある事件が起こった…
森羅万象地方は神器(道具)使い物理的に相手と戦う「パラディン」が多い大陸だ
この大陸は自然が豊かであり人が自然と一体化して自らの身体を鍛えている民族が多い大陸だ。
到るところに道場があり中でもこの大陸で一番人気な「下剋上」という道場がある。
この道場は師範代を倒したもののみが新たな師範代になるというその名の通り下剋上ができる
道場だ。毎日のように道場破りが来ては師範代が入れ替わる道場だったが、ここ数ヶ月誰も師範
代(龍炎)に勝てるものは存在しなかった。そのため龍炎の娘、破天子の二人だけが稽古をしてい
る毎日であった。この道場「下剋上」では刃物、銃などの武器は一切禁止であり職業パラディンで
はあるが、己の武術のみで闘う場所であった。いつも通り目視では負えない速さで稽古をしていた。
二人だったがそこへ突然、大剣をもった黒魔剣士(私怨)が道場の襖を蹴り飛ばし乱入してきた。
私怨は力こそ全てで勝つためには手段を選ばない人物だ。道場で稽古というごっこ遊びをしてい
る龍炎と破天子が許せなかったのであろう。
私怨が龍炎に飛びかかる瞬間、霊は丁度「下剋上」の入口にワープシステムで移動してきた。
ご観覧ありがとうございました。ここで溜め込んでいた小説を投稿できましたので、一回区切ります。