#01『自由へ』
この世界には、『神器』と呼ばれる武器が存在する。人々はその神器の能力を使い戦っていた。
しかし強大な力をもつ神器を手にするには膨大な額の金が必要であった。
そしてヘブンズでは、神器を持たない者はワープシステムにより
神器が存在しない収容所の世界に閉じ込められ、奴隷としての扱いを受け、王家の召使いとして働かされた。
そこでは多くの人々が、死ぬことを許されない神器「エターナル」を身体に埋め込まれ、
死ぬことも許されずに働かされていた。
奴隷の仕事は清掃・食料や神器の材料の調達・築城など多岐にわたり、そのどれもが苛酷であった。
奴隷の少年、霊は城内の清掃の仕事をしていた。
ところがこの日、彼は王家の寝室に忍び込もうとした。
奴隷による過酷な労働に耐えれなくなったからだ。
王家を清掃をする際、城内の全ての場所を把握していた彼は、ワープシステムに使うカードがその部屋にあると知り、それを盗むため行動に出た。
王は屡々ヘブンズに闘技場で人、天使、悪魔が闘うのを娯楽として楽しんでいた為、
王は寝室にはいなかった。そして城内の警備も王の堕落した生活の所為か
王を守るため死ぬ気で働いていた。
しかし王家の王である「ジャスティス」はそのことなぜか知っていた。
翌日彼を王の宮殿に呼び出し処刑をするよう試み警備隊に処刑を命じようとした
警備隊の剣が彼に突き刺さろうとした時、霊は本能で頭を使わず
王家の壁に飾ってある手袋(LiGHT HAND)を盗む行動に出た。
しかしこの王は彼のような行動にでた奴隷を初めて見たため王は警備隊への命令を止めた。
「お前は自由だッ!その神器を持ち彼女とこの世界から出ていくがいいッ!」
霊は翌日王城へいく。