天使の降る夜
小さい頃に焦がれていた英雄にはなれる筈が無かったのだ。
時は人類が西暦を数えるのを辞めてからはや数百年
ここは空を漂う空中戦都市“ファンタズム”
そこには約500人の人間と約800名の『人外』が住んでいる。
今から500年前、突如“旧地上都市【東京】”に現れた古き神話の時代の神々の使い“天使”。
その登場に手を合わせるものも居れば嘲笑う人間も居た。
そして、天使が地上に降りて発した言葉に人類の歯車は壊れた。
『古き地上種の子等よ…滅びよ』
その言葉と同時に古い文献では“ドラゴン”と言うのだろうか?表面は硬い鱗で出来ており硬い牙で鉄をも粉砕する…その一声は神の怒号とも思わせるような龍が虚空の虚無から出てきたのだ。
それからの人類の衰退は凄まじかった。
初めは抵抗していたもののいざ抵抗するものがなくなると人の命が埃みたく蹴散らされていくのだ。
しかも“天使”が降り立ったのは一人だけじゃない世界中合わせて10人降り立って居るのだ。
なので残り少ない人類は誰にも見つからない地下へと逃げ、今の空中戦都市となる“ファンタズム”を作り上げ、大空へと旅立った。
…以上が俺の持っている先祖の日記である。
一言で言えば無様なものだなと言いたい。
大空へと旅立ったのは間違っていたのだ。
“ドラゴン”…今は『空龍種』と呼んでいる生き物。
当然空を飛べるのだ。
何故そのような脅威が居るのに空へと飛び立ったのだ?
全く先祖は能無し共ばかりだ。
今は人外の協力があってこそのだと言うのに。
…あぁ人外と言うのはこの日記にも書いていない何時の時に人類に手を貸してきたのかわからない奴らだ。
具体的には獣種や地底種などが大半を占めているが…。
持っていた日記を置いて椅子に腰掛けると部屋のドアが壊れんばかりに開いた。
「エルぅぅぅぅぅぅぅぅ!!ってイヤァァァァァァァァァ!!!!」
紹介が遅れたが俺の名前はエル…エル・アヴェンジャー。
そして見事俺の部屋のトラップにかかりピンクのフリル付きパンツを見せながら馬鹿みたな声を上げてるのは俺の“幼馴染”のエルシア・ガレーシア。
これは、空龍種と天使をすべて滅ぼした英雄の【過去】の話だ。
「よし、英雄の物語を始めようか」
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どうも。朧月夜です。
ハーレムものが書きたくて結構ファンタジーな感じになりました。
ちょっぴりえっちなハーレムものにしたいと思ってますんでまぁ宜しくお願いします!!!!