状況整理
ふと目が覚める。
だが疑問に思う。なぜ目が覚めるのだろうか。
そもそもなんでそんな疑問を覚えるのか記憶が曖昧でよくわからない。
とりあえず落ち着いて、一つ一つ何が起こったのか思い出しながら今の状況を整理しよう。
頭をふって一度余計な考えを追い出し、冷静に過去のことを振り返る。
さっきまでの俺は学校に行き、いつも通り帰宅していたはずだ。
そうだ、そのあとに女の子が道路に飛び出しだのを止めるために行動して、俺は
車に引かれたんだ。
おそらく確実に死んでしまっただろう。
じゃあ、何で俺は生きていて此処はどこなんだ。
次は周りの状況について考えることにする。
鬱蒼とした森の中、木漏れ日があることから今の時間は昼ぐらいだろうか。
似たような状況を知っている気がするのだが思い出せない。
思考にふける。
しばし時間がたち、風で木々がサワサワと音をならす。
「そうだ、読んだ小説の異世界転生ってやつか」
だが、本当にそうか疑問点はある。
あれはどこまでいっても物語の中の話で普通は起こり得ないものだろう。転生なんてのは死後の話しで結局わからないし、異世界転移なんていう誘拐行為はちょっとしたニュースになっていてもおかしくない。
しかし、状況から推測すると可能性は高くその推察はあっているのかもしれない。知らんけど。
まだ決めつけるのは早いだろうと判断するが考えがまとまらない。
「ここはどこでどうしてこんなところにいるんだ。情報が足りないな」
情報を集めることを第一に考えることにして、今の自分の状態を確認しよう。
「とりあえず、視力聴力は今のところ問題なし、足は動くし手も大丈夫か」
普段の体育の授業のときのように準備体操をおこなって身体機能の確認をする。
そのときに気づいたのだが服装は制服のままだった。大型車両に轢かれてボロボロっていうわけでもない。
制服のままなのも謎だがもっと謎なものがあった。
「なんだこれ」
それは剣が無造作に隣に置かれていることだ。
長さは1mあるかないか程度。
「なんでこんなもんが」
異世界と仮定すると剣が必要な状況に心当たりがないわけではないが。今ここにあるのは不自然だろ。
また、分からないことが増えた。だがここにいる理由がわかれば大丈夫な気がする。
曖昧に物事を考えているが、迷いすぎるよりは良いだろう、と判断する。
「剣を抜いてみるか」
今の持ち物はこれだけというのもあるが単純に好奇心がわいた俺は抜いてみることにした。
「おぉすごいな、しかし重いなコレ」
初めて見るものに気持ちが高揚していく。模造刀とは違うようだ。重さもそうだが草に触れさせると簡単に切れた。
そして、物語の人間が簡単に振り回している理由がわからないなともおもう。
それぐらい自分には重いと思える。
剣をしまいこれからのことを考えようとして
女性の悲鳴が聞こえてきた。
読んでいただいたかた感謝です
書いている文字数が圧倒的に少ない気がします
できるだけひとつを厚く仕上げていきたいがどうすればいいんですかね
ノリで書いてるのがよくないのでしょうね