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冒険者ギルドとは

「はぁ、はぁっ」


・・・。

ひどい目に遭った。


いくら地下牢だって、

あんな化け物が居るなんて・・・。


一応、ここ公爵家だよね・・・

いや、だからこそか・・・・。



貴族の闇って怖い・・・。



話は変わって、

もう7時になったのに、夕飯がこない。


私にとって夕飯は死活問題だ。


だってスラムでは、

食べ物なんてそうそうないし、

あっても大抵腐っている。


私がいたのはインベルフムス、その名の通り、

雨が一年中やまない場所。




寒暖の差が激しく、夏でも凍死・・・なんてことも珍しくない場所。


しかし、冬でも熱中症ってこともある。


そんなところで生きていたので生きるために必要なことに関しては、人よりうるさいのだ。

そして約束は絶対に破らない。


この理由は、またあとで。


「夕食をお持ちしました」


ようやく来たようだ。

約束より、30分も遅い


「いただきます」

まぁ文句を言っても始まらない。

とりあえず食べよう。


・・・。


何故かメイドが奇妙そうな顔をしていた。


「何?」


ものすごく気になるので、聞いてみた。


「いえ、何でもありません」


・・・? まぁいいか。

とりあえず食べよう。


モグモグ。


「おいしい・・・」


思わず言った。


美味しいのだ。今までで一番。

ま、ずっとスラムにいたから、ここでの食事

のような立派なものは食べたことも無かったので当たり前ではあるのだけど。


「まぁ・・・それはイグニタウルスの肉です。

美味しいことで有名です。

魔物のなかでもそこそこ強いと言われるCランクで、そのCランクのなかでもこれはまぁまぁ強い部類といわれているので、貴重な食材です。まぁ公爵家ですから、手に入れるのは造作もないことですが」


「Cランク?」

それが冒険者のランクというものだとは知っているが、冒険者のことはあまりよく知らないから

ランクの事はあまり知らない。

だから、強いかどうかもわからない。


「Cランクとは、中央ギルドで決められたランクで、SS~F-ランクまでありF-ランクからだんだん強さが上がっています。

大体、Dランクになれば、一人前、Bランクでベテラン、Sランク以上は化け物と言われています。

ギルドとは4つのギルドがあり、中央ギルド

は、3つのギルドのまとめ役です。

2つめは、冒険者ギルド。魔物を刈ります。

3つめは魔術師ギルド。このギルドに登録している人は大抵冒険者ギルドに登録しています。

登録条件は魔術3つ以上使えるひと、または特殊な魔法を使える人です。

4つめは商人ギルド。

これは分かりやすいですね。

商売をする人が登録します。


最後は・・・

あっ4つと言いましたが公認されているのは4つです。最後は公認されてないギルド、非公認のギルド。

つまり闇ギルドです」


すごいな・・・。それだけの知識がある事もすごいけど、あれだけしゃべり続けることも

すごいと思う。

ある意味尊敬するわ・・・。


けど、闇ギルドか・・・。関わりたくないな。


「あ、闇ギルドとは、盗賊ギルドや暗殺ギルドがあります」


あ、まだ続いていたんだ。

おしゃべりだな・・・。


てかこのメイドがしゃべっている間に、

ご飯食べ終わっちゃったよ。


「それで奥様が・・・」


もう関係無い話だが、これはいい情報源だ。


ーーーーーー

あれから何だかんだあり、もう就寝時間。


そして、私の本当の活動時間。


私は基本的に夜型なのだ。

寝なくていいの?と思うかも知れないが、

私は特異体質で、寝なくても平気だ。


今日は、とりあえず部屋を一通り回るか・・・。



「・・・、よし」


夜の屋敷に出発だ!


ーーーーー

・・・静かだな。


夜だから当たり前だが、まだ10時だ。

もうみんな寝ているのか・・・。


しばらく歩くと執務室という部屋の前に着いた。


「・・・?」


あの部屋だけ灯りが漏れてる。


なんだろう・・・。


「あの件・・・」

「えぇ。それは大丈夫です。それで、地下牢の件ですが・・・」


え、この声は・・・、


トファ・・・!?


ここじゃよく聞こえないな。

もう少し近くにいくか。


「今日来たあの娘、見たようです。

どうしますか?」

「あれはどうしようもありませんよ。

あれは・・・・・」


ん?よく聞こえない。

もう少し近くに・・・。


「ん?誰かきました?誰か居ますかー」

「一応人払いはしましたが・・・

様子を見てきます」


人払いしてたから、人が全くいなかったんだ。

人に聞かれたら不味い話って事なのか。


・・・あ、逃げないと。

私は、そっとその場を離れた。

ーーーーー

・・・・・。


ん? あのあと?

なんとかなったけど・・・。


ばれてたらどうなっていたか・・・。


考えたくないな。


・・・うん、やめとこ。




しかし何の話をしていたんだろう。

あの声の主が、ほんとにトファだとしたら、

誰と喋ってたんだろう?



あの声は誰だろう、

心当たりは・・・無いな、無いよね?


話していた内容は・・・


地下牢の話だっけ。


・・・!

ってことはあの化け物の事か、

あの化け物は、何?

この屋敷で何が起こってるんだろう・・・・。

来た初日に、なんかおかしな陰謀に巻き込まれるなんて・・・。

まだ陰謀と決まった訳じゃないが。


はぁ。わからないことが多すぎる・・・。


そして、あのスライムが死んだ瞬間が

頭から離れない・・・。

やっぱり、生き物が殺される瞬間は強烈で、なかなか忘れられないなぁ。

スラムにいた頃からこの忘れられないのは変わらない。いや、人として当たり前なのかな・・・。


・・・・・はぁ。

こんなことになるならスラムにいたほうがましだったかな。



・・・・・。

はぁ、なにしようかな。

寝ることは、出来ないし・・・。


寝なくていいと言ったが、少し語弊がある。

寝なくていいじゃない。寝れないのだ。

けしていい事だけのはずない。

この体質は眠れないという効果も持つのなのだ。


インソムニア


それがこの体質・・・正式には、アビリティの名称だ。


利点もあり、欠点もある。


ま、そんな世の中うまくいかないということだ。



はぁ・・・。これからどうしようかな。


私は、これからどうしようかと、思案を巡らせたのだった。

インソムニア・・・不眠症の学名



はぁ、スライム出てこない。

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