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ゴブリンとオークと対峙したメイカは後ろを確認した。

「大体逃げれたようね」

すでに村人とケイタは坂を越えて見えなくなっていた。前を見てもコウタたちも見えなくなっている。

「ギャァ」

先に攻撃を仕掛けたのは一番近くにいたゴブリンだった。目の前にある魔法の盾の範囲外まで迂回し、メイカに襲い掛かってきた。

メイカはそれを見逃さずに避け、剣を刺した。

「あと13と1」

次は3体で攻撃してきた。一体は斬ることができたものの残りの数はさばききれなかった。

「盾を」

そう唱えると、メイカの左手に透明の盾が出現した。あたりそうだったゴブリンの攻撃をパリィする。その間に弾いた方向へ飛び、もう一体のゴブリンの攻撃を避けつつ、パリィしたゴブリンを斬った。

「残り・・・ッ!」

数を言おうとした瞬間にオークが殴ってきた。間一髪で避けて腕を切り落とそうとした。

___ガツッ!

だが剣はオークの腕を切り落とすことができず、刃が5cmまで行ったところで止まってしまった。

「硬い」

さらに抜けようとしてもびくっともしなかった。隙が終わったのをみてメイカは剣をあきらめ距離を取った。

「体術はあまり得意じゃないんだけど」

といいながらもファイティングポーズを取った。




「くっ!早い」

コウタは坂を越えて走っていたもののゴブリンの足が速く、一体が攻撃してきた。それにコウタは剣で受け、蹴りをくわえて距離を取った。

「コウタ!」

カズハに呼ばれてコウタは見ると、火球をすでに準備していた。

「避けて!」

その火球はゴブリンめがけて飛んでいく。

コウタはその火球を避けて、ゴブリンに当たった。

火球に当たったゴブリンの近くにいた残りは、火球の熱さに動きが少し止まる。

その間に、コウタは2体倒し、カズハの火球で2体倒した。

「アアアア」

残った一体のゴブリンが恨みを持ってコウタとカズハを見ていた。だが

_____グシャァ!

ゴブリンの位置は、オークの進行方向だった。顔に炎糸を当てられ怒っていたオークはゴブリンを踏みつぶし、近くのコウタめがけて走ってきた。

「まずい!」

オークの勢いに圧倒される。逃げるにもオークの攻撃が速く、ガードしかできない状況になった。オークのアッパーが飛んできて、すぐに剣でガードした。

_____グッ!

オークの力は強く、剣ごと体が浮かされてカズハのところまで飛ばされた。

「ひっ!」

それにカズハはビビる。そしてオークは間髪入れずに二人に近づいた。

「あのときより大きい・・・」

カズハはロンガードでオークを一回見ていたがそれよりも1.5倍くらい大きかった。

_____ぶぅん!

オークが腕を振る。

「回復を」

避けられないと悟ったカズハは当たるところに回復魔法をかけた。オークの腕はそのままカズハの脇腹を捉え振り飛ばした。

「いっ・・・!」

想像以上の痛みでカズハの意識が飛びかける。倒れる姿をみてオークはゆっくりとカズハに近づいた。


「くらえ!」

コウタが後ろから首の下のあたりを刺した。だがあまり効いている様子がなかった。そしてさらに剣が抜けない。コウタが諦めて剣と距離を離すと、オークがコウタを向いて突進する体勢になる。

「グゥゥゥゥ・・・・・・・・ッ!」

突進する瞬間、カズハはオークに刺さっている剣の刃を持った。

「電気よ!」

カズハの放った電気は剣の刃を伝って一気にオークの体中を駆け巡った。

「グアアアアアアアアアアアアアアアアア」

オークが大きな叫び声をあげながら、倒れた。

「お疲れ様です」

コウタはカズハのところへ駆け寄り、手を差し伸べた。

「ありがとう」

そして二人はメイカの元へ向かった。



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