1「正常と異常」
正常とはなんだ?
異常とはなんだ?
正常の対義語として異常はおかれている。
正常。
普通であること。
異常。
普通でないこと。
ならば、普通とは何だ?
いつでもどこにでもある、めずらしくないこと。
特別ではなく、一般的であること。
ならば……。
学生が朝起きて学校へ行くことは普通なのだろうか?
昼に友達と一緒にご飯を食べることは?
午後の授業を受けていることは?
友達と部活で汗を流すことは?
帰り道、どこか寄り道することは?
家に帰って、寝るまでの間は?
すべて普通なのか?
もっといえば、生きていることは?
生きていることは、珍しいことだろうか?
いや違う、地球には60億という人が生きている。
生きていることは、特別か?
これも違う、生きていることは特別なことではない。
ならば生きていることは普通なのか?
とある言葉がある。
「人間は今を生きていることが、こんなにもすばらしいことだと気づかない」
すばらしいこと……。
生きていることが普通ならば、すばらしいことは全て普通だ。
相対性理論のアインシュタインは、すばらしい。
しかし、普通。
重力を発見したニュートンは、すばらしい。
しかし、普通。
地動説を唱え、天才といわれたガリレオは、すばらしい。
しかし、普通。
命を救うことの出来る医者はすばらしい。
しかし、普通。
分かりやすく内容を教えている先生は、すばらしい。
しかし、普通。
自分の国の勝利に貢献したスポーツ選手は、すばらしい。
しかし、普通。
普通、普通、普通、普通。
人間は、なにをしても普通。
普通ならば、格差はない。
ならば、差別は何故生まれる。
何故、白人は特別で、黒人は奴隷だった?
どちらも普通なのだろう?
考えていくと、訳が分からなくなる。
ならば、生きていることは特別なのか?
今この瞬間にも、誰かが死んでいる。
最もこの瞬間、新たに誕生した命もあるが……。
だとしたら、最終的結論は正常な人間などいない。
なんせ皆、普通ではないのだから。
生まれや肌の色、功績、歳、国籍、何も関係なく生きていることは特別。
しかし、普通≠特別。
だから、生きている時点で私達人間は異常なのだ。
ならば、死人はどうだ?
生きていないということは特別ではない。
しかし、死んでいる状態はいつでもどこにでもある、めずらしいことか?
いや、違う。
少なくとも、今の地球では……。
戦争中、もしかしたら死人はめずらしくなかったのかもしれない。
ならば戦争中、生きている人間は特別で、死んでいる人間は普通。
生者は異常で、死者は正常。
なんて、狂っているのだろう。
人は生まれながらにして異常となって、死ぬことによって正常になる。
なんて馬鹿らしい世の中なのだろう。
しかし、今は戦争などない。
ならば、死者は珍しいものではない。
つまり、普通、正常ではない。
したがって、今の時代、異常として生まれてきて、正常になることは二度とない。
以上。
ばかな考察第一弾。
こんなものを見てくれた人にはかなりの感謝を。
感想を書いてもらってもかまいません。