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四段落で『マイノリティ・リポート』

作者: 月下の覇王樹

予知能力者が三人いた。一人目は、「一週間後、あなたは殺人を犯す」と告げた。

二人目は「いや、あなたは殺人を犯さない。何故なら、既になされた『殺人を犯す』という予知への反抗の為にそうなります」と告げた。

三人目は「いや、やはりあなたは殺人を犯す。何故なら、既になされた『殺人の予言に抗して殺人を犯さない』という予知が被害者に知られ、殺さなければ予知を逆手に取った被害者に脅迫される上、二人目の予知を元に殺されないと思って油断している被害者に対し、一人目の予知を後ろ盾として確実に殺害に成功する、という見込みを得られるからです」と告げた。

三人の予言を授かった未来の殺人者は困ってしまった。自分は殺人者なのか、殺人者じゃないのか分からない。こういうことが起こるんじゃあ、こいつらの予知を元に未来の犯罪者を捕まえようなんていう私の仕事は、ちょっと考えものだよなあ。(それにしても今の自分が置かれた立場は、果たして予知を授かったと言えるのか、言えないのか。)

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