表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

23/26

最強吸血鬼と愉快な仲間たちによる日本征服会議⑦

23話です!

よろしくお願いします!

「この日本にも魔力があるということは……それを集めたらすぐ帰れるってことか!?」

驚きの声を上げるルナ。


「はい」

「うおおおおおおおおおおおおっ!!!」大興奮のルナ。

「え……結局帰れるってことなの?」と能丸が混乱気味に話す。

「なんだい、励まして損したねぇ」

「堵々子言い草!! いや、待てそれよりマリラ! 魔力の話じゃ! この世界にも魔力はあるんじゃな!?」

「はい、ルナ様の魔力があります」

「おお! 我の最強魔力が……って、いや魔力なくなっとるじゃろ!? こんな悲しい姿に変わっとるじゃろがい!」

ルナは自身の薄い胸をバンバンと叩いてアピールする。


「ルナ様の中には確かに魔力はありませんが、ルナ様から漏れた魔力がこの世界のどこかにあるはずです」

「…………ほえ?」

「転移に失敗した際に魔力は消費されたのではなく、どこかへ飛んで行ったということです。使ってないのになくなりませんよ」

「え……つまり、ミー●くん的な? ばらばらにされた肉体を取り戻せば元に戻る的な感じなんか!?」

「その説明にミー●くんいりますか?」

「ドラゴン●ールよりは、ミートくんの身体の方が、今の我の状況に近いじゃろうがい!!」


ルナとマリラが漫才しているのを、よくわからないという表情で見ている能丸。

「ミー●くんって何……?」

「さぁ、たぶん肉屋だろうねぇ」

茶をしばきながら事の成り行きを見ている堵々子。


そんな若干置いてけぼりな二人をよそに、ようやくルナは話を戻す。

「とにかく我の散ってしまった魔力を集めれば帰れる……それどころか、世界征服できるんじゃないかそれ!?」

ルナの目がやる気に満ちていき、一人で突っ走り始める。

「むしろここから世界征服まで行くのが真の覇道じゃんな!? 我の自伝出すときも、最初はどん底から成りあがる方が、盛り上がるもんのう!」

「まあ……そう、なのかな?」

能丸がとりあえずという感じで合わせる。


「じゃろがい!! いやぁ、我もいままで世界を支配するの楽勝過ぎて、ちょっと征服にも歯ごたえ欲しいなぁとか思っとたんじゃよ実は!」

「そうですね」

マリラは、心底どうでもよさそうにあまり文脈の繋がっていない返答をした。


しかしそれに気づくことなくルナは続ける。

「この世界に散らばった我が魔力を再び集結させ、この世の支配者が誰なのかを、我をコキ使った正社員どもにわからせてやらねばなぁ~! くっくっく……! 面白くなってきたぞ!!」

「あ、しまった……もう相撲始まってるじゃないか」

堵々子はリモコンをポチポチして、大相撲中継を見始める。

ルナはリモコンを奪って、テレビを消す。

「あ、ちょいと! アタシ見てたのに!」


堵々子が起こるが、それを無視してルナは大きな声で宣誓する。


「魔力を集めるのだ、我が忠実なるシモベたちよ!! おぬしらも我の覇道の一端を担う誉れをやろう!!!」


「「「…………」」」

ルナの宣誓に、三人とも綺麗に黙るのだった。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

評価や感想などいただけると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ