初めての街コン(後半)
お姉さんとほっしゃんと来たのは、焼肉!
これは、どのくらい食べていいものだろうか…悩む。
「次会った時にお金返したい。今日は焼肉、いっぱい食べたいかも。」とみんなに私は言った。
目の前の肉を我慢するのは難しい。
「大丈夫。いっぱい食べな。」
なんと頼もしい。
みんな今日初めて会ったのに優しすぎる。
焼肉を食べながら、今日の街コンについてみんなで話した。
いっぱい喋って喉乾くし、お腹ペコペコだし、名前と顔が覚えられないしということはみんな同じだった。
かなり安心した。
短い時間でこの人が好き!とは、なかなかならないよね?って話にもなった。
美男美女じゃない限り、一目惚れもなかなかないと思う。
街コンについて思うことで盛り上がった。
お腹いっぱいになり、お別れの時。
「いっぱい食べたから、後でお金を…」と私。
「そしたらさ、次お互いの友達誘ってごはんしない?出会い増えるし、楽しそう。」とほっしゃん。
「友達…私、友達少ないからな、聞いてみるけど、期待しないで。」
お姉さんとほっしゃんにお礼を言って、家に帰った。
帰り道は不思議な感じがした。
今日、初めて会った人とご飯に行くとは、私が思っているより私は行動的だな。
とりあえずパネ子に相談しよう。
そして、ほっしゃんから聞いた話では、ワンナイト目的で来る男の人もいるそうだ。
この人は気をつけた方がいいと1人名前を聞いたが、みんな気をつけた方がいいと思った。
初めて会った人を全て信用するのは危ない。
だけど、人を疑って生きてこなかったから、大変だ。
今思うと焼肉のお金払ってもらうのは借りを作るようで嫌だな…。次からはちゃんと準備しよう。
ひとりで行動する時、助けてくれる友達はいない。
家に帰ってからは忙しかった。
誰だかわからない人とLINEをして、友達に今日の出来事とご飯会に来てくれるか相談した。
お姉さんにメールをしたが、返ってこなかった。
次ほっしゃんに会ったら、焼肉代を返そう。
お姉さんにネイルしてもらおうかな。
大人になって友達が増えることがなかなかないので、この時の私は謎にテンションが上がっていた。