4話
あっという間に国境付近の山に到着した。
「今日はここで野宿をしましょう。」
洞窟を見つけるとそこに近づいてぬいぐるみから降りた。
今日はもう疲れた。
入り口に見張り代わりのレッド・ベアーとブルー・ベアーを出した。
「何かあったら起こして。」
二体にそう声をかけた。次の瞬間
「「はーい」」
という声が聞こえた。
この二体は特別製で何があったのかわからないが、自分の意思を持つようになった。
そのことを知っているのは私だけ・・・
さすがにみんなには信じてもらえなさそうだから知らせていない。
「ゆっくりして休んでくださいね。」
「細かい作業はお任せください。」
と二体の声を聞きながら眠りについた。
その様子を見ていたレッド・ベアーとブルー・ベアーは行動を始めた。
「やれやれ、よく眠っていますね。」
ブルー・ベアーがソフィアに毛布を追加で掛けながら言った。
「ブルー・ベアー、少しの間見張りをお願いします。朝食となりそうな物をとってきますね」
「わかりました。」
レッド・ベアーは、そう言うと歩き出した。
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