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八方尾根

さらにリフトを乗り継いで八方尾根頂上に

着くと少し肌寒い。


周りの山脈の絶景に3人はしばし見とれていた。

清一が小百合に礼を述べる。


「小百合さん、今日はほんとにありがとう」

「こちらこそ。とても楽しいです。

ねえ、亜紀ちゃん?あら?」


亜紀が見当たらない。

「はーい、お二人さん。こっち向いて!」

亜紀が向こうからカメラを構えている。


清一と小百合が思わず顔を向けた瞬間、

亜紀がカメラのシャッターを切った。


「はい、ツーショット。決まりだね」

亜紀は確信をこめて一人つぶやいた。


八方尾根を下りてから3人はみそらのエコーランド

を歩いた。色んなお店がある。

ディスコやプールまである。


店SAYURIでちょっと休憩して夕方6時、

ポンコツ乗用車で帰宅した。


「わー、いいにおい!」

「きょうはすきやきですよ」

「お袋も食べるのかい?」


「お医者様から、ゆっくりかんでどんどん食べなさい

って言われたそうです」

「ふーん。ゆっくり噛んでか・・そりゃそうだ」


3人の笑い声が屋敷中に響き渡る。

食卓の用意ができている居間に3人が入ってきた。


「ただいまー、帰りました」

ヨシが鍋に肉を入れながら、

「おかえり、すぐに食べられるからね」


ヨネも元気そうだ。

「おかえり。楽しそうだね。笑い声が一杯で、

これじゃすぐに元気になれるよ私も」


ヨネがうれしそうに笑う。ヨシが、

「いつでもどこでも笑顔が一番!」

と言うと皆一斉に大笑いをした。


塩山家の楽しい夕餉が今日も始まる。

ところが今夜は少し様子が違った。


しばらくしてから一台の高級乗用車が音もなく

塩山邸に入ってきた。運転しているのは春子。

助手席には酔った清二が乗っている。

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