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私達の最良の時/私達は幸いなる少数  作者: MV E.Satow maru
第3章 私達は幸いなる少数
59/79

シネマ・コンサート神戸公演台本 D PART

D PART「事件」

<学校内>

 放課後。

 (環境音)下校のチャイム

 (環境音)校内に響き渡る火災報知器のベル


<旧部活センター棟>

 (MUSIC)OST:EMERGENCY,ALERT=RED,I

 (防災校内放送)「部活センター棟で火災がおきました。校舎内にいる人はすぐ避難して下さい。繰り返します……」


陽一:

 陽一は香久耶かぐや理里香りりかが気になって駆けつけた。

 旧部活センター棟の最上階の一角から炎が見えた。かなりの勢いで煙も出ている。

 ドアを押してみたら鍵が開いていた。中へ入ると激しい物音が聞こえた。

 (MUSIC)C/O


陽一:

 (MUSIC)OST:THRILL,THIRILLER,V

 中へ入り物音がした2階へ向かう。 

 2階の廊下では玲佳れいかが剣のようにも見える何かで先生の風を装った火災を起こした犯人と戦っていたが押されていた。


 陽一は何故か転がっていた消火器をそっと掴むと叫んだ

 「玲佳れいか!」


 そして犯人の背中に消火器を投げつけた。

 驚いた犯人が消火器は躱した。大きな金属音が響き転がっていく。

 が、玲佳れいかの剣の直撃(電撃)を受けて倒れた。

 (MUSIC)C/O


玲佳れいか

 「ありがとう」(荒い息)


陽一:

 「どういたしましてって……これは何?」


玲佳れいか

 「護身器具だけど。大丈夫。陽一君が失礼な事しなきゃ使わないから」


陽一:

 「えっ」


玲佳れいか

 「冗談、冗談。去年、文化祭の技術コンクールで作っていた折り畳み傘風の電撃剣。熊よけ用なんだ」


陽一:

 「マジで?」


玲佳れいか

 (MUSIC)OST:ENEMY’S TALK,REIKA’S SECRET

 笑顔。剣に見えた物の取っ手にあるボタンを押してそれを折り畳んでポケットにしまった。

 そしてスカートのポケットから結束バンドを取り出して犯人の手を括った。


犯人:

 (気絶から目覚めて)「れい……、ここは燃えたから俺の勝ちだ。後は他の同志も使命を果たせばエイチ・アイげんしょ」


玲佳れいか

 (MUSIC)C/O

 (効果音)打撃音

 犯人に掌底打ちを食らわせてまた気絶させた。


警察官:

 (MUSIC)OST:SECOND LT,PETTY OFFICER

 警察官が入ってきた。

 「これは、これは。二人で倒したのかい……彼が放火犯?」

 (床に転がる犯人を指さす)


玲佳れいか

 「はい」(陽一も頷く)


警察官:

 「私が連行しますから、あとで事情聴取させて下さい」


玲佳れいか

 「はい。では私が事情聴取へ行く」


警察官:

 (頷く)「願います。消防も消火作業に入ったからほどなく鎮火すると思うけど君達もすぐ避難して」


陽一、玲佳れいか

 『はい!』


警察官:

 犯人を連行していく。

 (MUSIC)F/O


陽一、玲佳れいか

 二人も外へ出た。


陽一:

 警察官が犯人を連れて行く方向から玲佳れいかの腕を掴んで逸れると立ち止まった。

 (MUSIC)OST:REIKA’S ENIGMA,I

 「玲佳れいかちゃん。犯人黙らせたけど何が起きているのか知ってるよね?」


玲佳れいか

 目を逸らしつつも頷く。

 「陽一くん、会っている人達を助けたいと思ってるんじゃない?一度ここを離れて1時間ほどしたら戻れば会えるから」


陽一:

 (何故玲佳(れいか)が知っているのか疑問が頭を駆け巡るがそれでころではなかった。何故か玲佳れいかの言う事を信じられた)

 「分かった」


玲佳れいか

 「さっきの警察官には私が話しておくから行って」


陽一:

 頷く


玲佳れいか

 警察官の後を追って行った。

 (MUSIC)F/O


<学校近くの高台>

陽一:

 学校を抜け出して高台から様子を見ていた。

 鎮火した建物の周りには立ち入り規制のテープが張り巡らされた。

 小火で済んだせいか警備はされてなかった。


<学校>

陽一:

 1時間ほど経ってから学校へ戻った陽一。

 校内でスマフォのバイブ振動したので見た(「生田玲佳」と表示)


 (MUSIC)OST:PROMISE,PRAY

 電話に出た陽一。

 「取り調べ終わった?」


玲佳れいか

 「うん。終わった。うまく話はしたから。君の名前は聞かれたけど、事情聴取はとりあえず良いって」


陽一:

 「ありがとう。また事情は詳しく聞かせて欲しい」


玲佳れいか

 「ならちゃんと戻ってきてよね。……あと犯人が放火せず逃げたら無理に追わない事。ああいう手合いは諦めたら引くって母さんが言っていた」


陽一:

 「わかった。……じゃあ、また後で」

 そう言うとスマフォの電話を切ってポケットにしまった。

 旧部活センター棟に近付く陽一。耳が聞えなくなり静けさに一瞬包まれた後に高周波音を一瞬感じて聴覚が戻った。


玲佳れいか

 西の空に登り始めた満月を少し過ぎた月を見上げて祈った。

 (MUSIC)F/O


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