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私達の最良の時/私達は幸いなる少数  作者: MV E.Satow maru
第2章 千切れる糸
56/79

2021年7月(6)

古城こじょうミフユ


……これが摩耶まーやを失って数ヶ月の私達の姿だった。寮にいれば当然顔は合わせるけど音楽の話はどこかで出来ないと感じるものがあった。


 そう、話し合う事もせずに漂流していた。私達の羅針盤は摩耶まーやが担っていた大きな部分は確実にあった。仲間がいなくなるなんて思ってもいなかった。


 人は死ぬ。船に乗る事を目的に進学した事で他の人より少し死は身近な存在ではあるとは知っていた。


 そう、頭では知っていた。実際に身近な同世代の友人が亡くなった時に初めて頭でしか分かってなかった事を知った。


 そう、もっと心の奥底で感じるものはあるのだ。それは理屈じゃないのだ。どこかで別の選択をしていれば摩耶まーやがあんな目に遭う事を避けられたんじゃないのか。


リハをもう少し遅くしてもらっていたら。

琴乃さんのコンサートへの参加を断っていたら。

私が去年の大学祭で音痴な歌を披露していたら。

運命の糸は何故ここに導いてしまったのか。

どこかで道を変えられたんじゃないのか。


私はずっとこの考えに囚われていた。


 これが摩耶まーやを失って数ヶ月の私達の姿だった。

みんなバラバラになっていた。


 一致しているのは完成した映画を見に行ってない事だけだ。


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