表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私達の最良の時/私達は幸いなる少数  作者: MV E.Satow maru
第2章 千切れる糸
52/79

2021年7月(2)

ホーレイシア・コリングウッド


 今日はブラス・フリートとコメット・ストリングスとの合同練習で練習スタジオに入っていた。


 休憩中にふと冬ちゃんにメッセをしてみたのだった。とりとめのないメッセのやり取り。相変わらず取り付く島がなかった。溜息。スマフォの電源を切ってトートバッグに仕舞う。そして傍らに置いていた冷たいお茶を入れてあるステンレスボトルから一口飲んでため息をついた。


 ひかるがそんな私の様子を見ていて視線が合った。


「光、どうかした?」

「スマフォの相手ってティエンフェイの子?」


 ひかるも気になるらしい。


「うん。冬ちゃんとちょっとくだらない話をしてた」


 この間、メッセでやり取りした時は映画からアプローチしたけど音楽に話が及ぶと拒否された。今日は新しく作った曲を送って感想を聞いたけど「いいね」とは答えてくれたけどそこまでだった。


「様子はどう?」

「相変わらずかな。音楽の話はシャットアウト。何かきっかけがないとダメだと思う」

「そうか。俺、古城さんの歌声は好きだしまた一緒に演りたい。ティエンフェイの他のみんなとも合奏できたらいいと思うけど最後は当人次第だから無理は言うなよ」

「そういうお節介は私も主義じゃないからしない。ましてバンドだとあの人達の間で納得する結論を出すしかない。今は待つしかない。そう思ってるから」


 そう思っているからギリギリのところにボールを投げて様子を見ていた。諦めている訳じゃない。そうじゃない。


「ホーちゃんなら分かっているとは思ったけど、そう聞いて安心した。探り入れてるんだろうけど深追いは気をつけてな」


 まあ、創設メンバーさんは私の事よく分かってるわ。私は少し首を傾げて苦笑。彼は肩をすぼめて苦笑を返して来た。そして心のギヤを入れると手を叩いた。


「さ、みんな。休憩は終わり。練習、練習」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ