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私達の最良の時/私達は幸いなる少数  作者: MV E.Satow maru
第2章 千切れる糸
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2021年3月20日土曜日 16時

古城こじょうミフユ


 私達は琴乃さんに事情を話した。琴乃さんが言った。


「あなたたち、ここはいいから早く摩耶さんの元に行ってあげて」


 そう言って私達を送り出してくれた。レンタカーのワゴンにみんなを乗せて安全運転で山の中腹にある甲南台病院に向かった。病院に着いたのは16時前だった。


 その古びた病院のロビーでは摩耶さんのお父さんとお母さんが呆然としていた。お母さんは中谷さんの顔を見ると抱き合って泣いた。


皆美みなみちゃん、見通しの悪い信号のない横断歩道があるでしょ。あの子、一度あそこ渡って何か取りに戻る気になったみたいで、もう一度左右確認して渡っていたら海側へ向かう車が猛スピードで突っ込んできて跳ねられたって。脇見運転か何かでしょうね。なんで……、こんな事に」


 摩耶のお父さんは50歳前後、白髪混じりの優しげな人だった。目元にハンカチを当てて何か拭うと眼鏡を掛けて私達を見つめた。


「摩耶に皆さん会ってやって下さい」


私達は摩耶のお父さんにある部屋に案内された。そこには摩耶がいた。ただ、いたのだった。


私達は崩れ落ちた。

中谷ちゅうやちゃんが絶叫した。


「嘘だろ、こんなの嘘に決まっているよ。摩耶」




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