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私達の最良の時/私達は幸いなる少数  作者: MV E.Satow maru
第1章 私達の最良の時
30/79

2020年5月23日土曜日 深江キャンパス音楽祭(1)

チセ


 私は舞台袖で1曲目のインスト曲の『Anchor aweigh』の演奏を聞いていた。

舞台から私に合図が来たので意を決して袖から中央に出るとドラムが響き始めた。

中谷ちゅうやちゃんが「いつもの通り」と目線をくれたので頷き返した。摩耶マーヤのギターが響き、ドラムとベース、キーボードが合奏し始めた。


 そして私は「天妃ティエンフェイ」を歌い始めた。

天妃ティエンフェイ」はバンドの挨拶代りの一曲。ガツンと一発で知ってもらう。そんな歌だ。摩耶マーヤが自分で作詞作曲した。それを私が歌えるように手を加えてくれている。歌いやすくて気持ちがいい。


 曲が終わると摩耶マーヤがMC。ギターの位置を直しながらマイクスタンドに近づくと摩耶マーヤが言った。


天妃ティエンフェイでした。私がちょっと歌えない、あ、大した事はないんですけどしばらくドクターストップ。今日この日のためにヴォーカルでチセがメンバーに入ってくれました。彼女が私の代わりに歌ってくれるおかげで今日は無事この場に戻って来れました。ということでヴォーカルのチセから一言」


スポットライトが私にあたった。


「助っ人ヴォーカルのチセです。摩耶マーヤの歌は歌詞も音楽も素晴らしいので私なりになっちゃうけどみんなに届けたいなって思ってます。最後まで聞いてくれたらうれしい」


摩耶マーヤがうなずく。


「次の曲行きます。Polar star」


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