表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私達の最良の時/私達は幸いなる少数  作者: MV E.Satow maru
第1章 私達の最良の時
29/79

2020年5月23日土曜日(3)

(承前)


古城こじょうミアキ


 深江キャンパスに着くとまずは大学練習船のいる岸壁に行った。今日、明日と体験航海をやっている事は大学祭のページで確認済み。二人を引き連れてタラップを上がると船長が客を出迎えていた。私の事を昨年の大学祭でお姉ちゃんが紹介してくれたんだけど覚えてくれていた。


「古城さんの妹さんやな。遠くからよく来たなあ。歓迎するよ。お姉ちゃんは一緒じゃないのかい?」

「姉の高校時代の友人の人達と一緒に来ました」


そういうと私は陽子お姉ちゃんと肇お兄ちゃんを船長に紹介した。


「はじめまして。古城さんの高校時代の同級生だった日向肇です」

「同じく三重陽子です」

「お二人も東京の方か。遠くからよく来て下さった。短い体験航海だけど楽しんで行って下さい」

『はい』


 私は船長さんにお願い事をした。


「お姉ちゃんは大学祭中止だからっていわれてるので校内でお姉ちゃんと会っても私達の事は内密にお願いします」

「中止?言わんのはいいけどな。なんでそんな事に……まあ、おっちゃんもそういう秘密の頼みは守る事にしとるから、分かった。秘密は厳守する」


そう言ってニヤリとする深江丸船長だった。


 深江丸が1時間ほどの体験航海を終えて戻ると大学正門へ向かった。大井マミさんと待ち合わせしていたのだ。


「ミアキちゃん、ひさしぶり。……はじめまして。大井マミです。冬ちゃんとはここの受験した時に一緒でした。私は大阪の方の大学に行ったので」


 陽子さん、肇さんも自己紹介した。


「日向肇です。古城とは同級生で生徒自治会長やった時、手伝ってました」

「三重陽子です。彼女とは選択科目で一緒でやっぱり生徒自治会で彼女の手助けしてました。よろしく」

「冬ちゃんから二人の名前は何回も聞いてます。うわあ、本当に美男美女カップルなんだ」


マミさんにハイテンションにこんな事を言われて二人ともちょっと返答に困っていた。


 こうして四人で体育館のライブ会場へ向かった。深江キャンパス音楽祭と銘打って六甲キャンパスの音楽クラブサークルも交えたライブが始まるのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ