プロローグ
「すまんのぉ儂のせいで・・・」
・・・ん?誰だこの爺さん、いきなり謝ってるが何も謝れることされてねぇぞ・・・?
「もうこうなってしまったからには元の世界には戻れないんじゃ・・・」
元の世界?何言ってるんだこの爺さん?
「もうそろそろ迎えが来る、荒っぽいと思うが許しておくれ・・・」
迎え?荒っぽいってこの爺さんそっち関連ですか?怖いんだけど・・・
「そろそろ時間じゃ、君の物語に祝福がありますように・・・」
おい!待ってくれ!まだ聞きたいことがあるんだが・・・!
意識が遠のいてく・・・そして・・・
ピピピピピピピピピピピピ・・・・・・
アラーム音が部屋中に鳴り響く、
ベッドの上でぐっすり寝てる少年は起きる
気配はない、
「あと5分、いや15分だけ寝かせて・・・」
何を呑気な事を言っているのだろう、すると
「兄ちゃん!起きないと朝ごはん抜きって
お母さんが怒ってるよ!」
2つ年下の妹である、いつも起こしてくれる
のだが・・・
「起きないといつものアレするよー!
3!2!1!・・・0!」ドスっ!
妹の肘がお腹に刺さる
「グハッ・・・痛えなぁ朝からエルボードロ ップで起こしに来る妹がどこにいるんだよ」
気だるげな態度で起きてきた少年
名前は鳴神優
高校3年、ごく普通にいる高校生だ
「私です!ここにいます!!!」
自慢げにそう言ってきたのは俺の妹
名前は鳴神凛
優と同じ高校に通う高校1年だ、
「そんな自慢げに言うことじゃないぞ」
「テヘッごめんなさーい」
「謝るなら最初からこんな起こし方しないでくれよ・・・」
「え?なに、お兄ちゃん二ードロップの方が良かった?」
「そういう話じゃなくてだな!もっと優しく起こせないのかよ!」
「私は萌え系妹では無いので無理っです!
なので起こす方法はプロレス技に限ります!明日は何がいいですか?お兄ちゃん」
「もうその話はいいから今何時・・・?」
「ん?えーと 8時ジャストだけど・・・」
家から学校まで徒歩で20分かかり
しかも校門に8時30分までに入らないと
追加補習があるのである・・・つまり
「やばい、遅刻する!」
「私は着替えてご飯も済ませてるのでお先に〜!」妹はニコニコしながら部屋を出ていった
「やばい、朝飯食べてる時間ないぞ」
優は急いで制服に着替えて顔を洗い
「行ってきまーす!」
元気よく玄関を開けたのだが・・・
玄関の前に穴がありそこに落ちてしまった
と同時に意識も落ちた・・・・・・