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配信中

こんにちは、凪谷(なぎたに) 穂乃花(ほのか)というものです。

拙い文章ですが、楽しんで頂ければなぁと思います。



あらすじ


重度の声フェチである自分、伊藤(いとう) 楓菜(かえな)は、あるアプリでとある人に出会った。


それは、イケボ過疎配信者だった。


後に私は、散々な目に遭うことになる。

さて、聞きに行くか──と、イヤホンを探し出し、装着。


私は、この時間がほんとに大好きだ。


学校生活もあまり上手くいってない、家庭環境も悪いこの状況の中で、<まさんだけが、私の話を聞いてくれる。


楽しくないはずがない。


少しニヤニヤしながらアプリを開き、その人の欄をタップする。


すると、【閲覧1人】という表示になり、


<まさんはいつものように気だるげにこう言う。


「閲覧1名様いらっしゃいぃ…」


私は、


『来ーたーよっ』


と、コメントする。


ほんとはそんな言葉だけでは済まされないぐらいの感情が渦巻いている。


《あぁ今日も低くて艶めかしい声だね、録音して聞いておきたいしこの声で朝は目覚めたいし夜は寝つきたい》


…重度の、声フェチなのである。


「あ、かえいらっしゃい。今日もありがとね」


名前を呼んでもらえた……!!


その嬉しさだけでご飯3杯はいけそう。


『うんっ、今日もかっこいい声だね〜』


とコメントをして、少しばかり音量をあげる。


いつも布団の中から配信しているのか、たまにもぞもぞと音が聞こえる。


生活感が感じられて、すごく嬉しい。


そこからも会話は続いた。


「かっこい?ありがと」

『うん!癒されるなぁ〜』

「ほんとにー?」

『当たり前じゃん!』

「ふふっ、はいはい」


そう、<まさんは本当に笑い声が可愛いんだ。


こっちまで笑顔になるよ。


そこからもまだ話して、枠が切れてしまう時間の30分になってしまいそう。


あと2分もすれば切れてしまう。


「そろそろ切れるから終わるねー」


と言われ、ぎりぎりまで話しておきたい気持ちもあったが、


『うん、分かった!』


と返事をしておいた。


「ばいばい」

『またねっ』


と、ここで切れてしまった。


いつも、たった30分だけだが、何をしている時よりも幸せで、楽しい時間だった。


まだ、今は。

閲覧ありがとうございました。


読みづらい所も多々あると思いますが、良ければコメント等々よろしくお願いします。

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