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掌編小説集7 (301話~350話)

銃社会

作者: 蹴沢缶九郎

「早く起きなさい、朝よ」


息子を起こしにきた母親は、中々起きる気配を見せない息子にため息をつき、取り出した拳銃をまだ寝ている息子に向けると引き金を引いた。


「せっかく産んでここまで育ててあげたのに、しょうがない子…」




朝の駅のホームは、電車遅延の影響で人がごった返していた。ホームに遅延を知らせるアナウンスが流れる。


「お客様には大変ご迷惑をお掛けしております。電車は予定より十分ほど遅れており…」


それからしばらくして、電車は駅のホームへとやってきた。そこへ、ホームにいた一人の客が、遅れた電車の運転手に銃口を向けながら言った。


「お前がさっさと運転しないから今日は会社を遅刻だ、死ね」


客は運転手に引き金を引き、撃たれた電車の運転手は倒れる。その一連を見ていた別の客が、運転手を撃った客に銃口を向け言う。


「おいおい、運転手を殺しちまって誰が電車を運転するんだ!? 余計な事をしやがって!! お前も死ね!!」


運転手を撃った客は別の客に撃たれて死んだ。そんなやり取りを見ていた、また別の客が、


「あんたが今撃ち殺したのは私の彼よ、よくもやったわね!! 死ね!!」


と、銃の引き金を引いた…。


駅に限らず、銃声は街中、果ては国のあちこちから響き、その都度、人の死体は増えていく…。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 銃社会が迎えるであろう、最悪の結末。 [一言] 英訳して投稿すれば、某国でも銃規制が進むかも。
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