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散文  作者: 柚木崎満季
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別離

あの日

深い海の底から届いた

大きな貝の贈りもの


うずまく波の流れみたい

くるくる巻き取った海のカタチ


光を浴びても消え去らぬよう

白い貝に姿を変えて


言葉は淡い泡になっても

海の音に包まれて響くよ


寄せ返すスキとキライみたい

さらさら砂を浚う波のコドウ


あの日

深い海の底に消えた

愛しい君の贈りもの



深海の音が聴こえるよ



渚で記憶を語ろう

汀に最期を遺そう

泡の声で歌おう

君の為に祈ろう

水に未来を託そう

闇の棺で眠ろう

砂に恋を還そう

君を永遠に愛そう


そして

共に別れを告げよう

光と闇が

ふたりを隔ててしまった



そうだね

だから僕はもう行くよ

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