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八話 義姉と一緒に就寝(特に深い意味はない)



 僕の部屋に着くと、高原さんは部屋をきょろきょろと見回していた。


「どうしたの?僕の部屋に何かある?」


「!?」


「そんなに驚かなくても・・・」


「な、ななな何でもないです!はい!」


「そう?それならいいけど」


「それより、今日はどこで寝かせるの?ナツ」


 姉さんが本題に入る。


「そうだな~。流石に僕の部屋に寝てもらうわけにもいかないし・・・」


 隣で姉さんがうんうんと頷いている。


「かといって、客室は危ないし・・・」


 僕は当分の間、考えて仕方なくこの結論に達した。


「姉さんの部屋で寝てもらおうかな」


「ナツ!どうして一番に出るはずの私の部屋が一番最後なの!?」


「そんなの、僕のグッズを飾っているからじゃないか!!」


「それのどこがいけないの!!」


「そんなんじゃ僕の部屋で寝かせるのと同じくらい高原さんが困るからだ!!」


 姉さんには若干常識が抜け落ちているところがある。


「けど、この際仕方ない。悪いけど姉さんの部屋で我慢してね」


 僕は高原さんに申し訳ない気持ちいっぱいで言った。


「僕の部屋だと抵抗があるでしょ?」


 男の僕と一緒に寝るのは色々とまずい。


 僕が考えていると姉さんがこんなことを言い出した。


「そうだ!私の部屋でナツと私が寝て、実咲ちゃんがナツの部屋で寝ればいいのよ」


「なるほど。それならいいね」


 僕も同意した。


 実際は僕の部屋が問題ではなく、僕と寝ることが問題なのだから。


 ちなみに、姉さんは血は繋がってないけど家族だからノーカン扱い。


「それじゃあ、高原さん。悪いけど今日は僕の部屋で寝てくれる?」


「え、ええ。いいわよ」


「ごめんね。助かるよ」


 僕はとりあえず布団を姉さんの部屋に運ぶ。


 客間にいる父さんたちにばれないようにこっそり行動しますか。 




・・・




「それじゃあ、おやすみ」


 僕は布団を運び終わった後、高原さんにあいさつしてから姉さんの部屋に行く。


「姉さん。入るよ」


 僕はノックをして部屋に入る。


「・・・。何泣いてんの?姉さん」


 僕が部屋に入ると泣きながら僕のグッズを抱きしめている姉さんがいた。


「びぇぇぇぇえん!!嬉しいよぉぉぉぉおおお!!」


 客観的に見れば確実に変態だ。


 弟の僕もドン引きです。


「姉さん。いい加減にしないと警察を呼ぶよ」


 僕が携帯電話をとると


「わー!!待って待って!」


 このやり取りはこれで終わった。


 が、僕は姉さんの部屋で布団に包まって寝ていて気付いた。


「ねえ、姉さん」


「何~?ナツ~」


「この提案ってただ単に姉さんが僕と一緒に寝たかっただけじゃないよね?」


「・・・・・・・・・」


「どうしてそこで黙るの!?」


「ぐすっ。ご、ごめんなさい。自首します」


「認めるの早っ⁉だ、誰も逮捕までしようだなんて思ってないよ」


「ほ、ホント!?」


「うん。僕にこれから逮捕されるようなことをするなら別だけど」


「・・・・・・・・・・・・・・・・」


「だから、どうしてそういうところで黙るの!?」


「だって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。チラッ」|д゜)


「はい!そこで無言になって空気読めみたいな目で見ないように。後、声でチラッなんて言わなくてよろしい!」


 ん?なんか「」の後あたりに何かいたような?


 ・・・気のせいか?


「は~い(*’▽’)」


「その顔文字みたいなのもやめてくれる!?」


「はーい。(ややテンション低め)」


「急にトーンを落とさない!後、(ややテンション低め)もいらない!」


「イエッサー!」


「急に軍人さんみたいになったけど、まあいいや。とりあえずおやすみ」


「おやすみ~」


 僕は一息入れて寝に入る。


「あ、あと。僕の寝ている隙に変なことしたら今後、一ヶ月間の間は僕とは面会謝絶にするから」


 こっそりこっちに来ようとした姉さんの体がビクッとなる。


「それじゃ、おやすみ」


「お、おおおおやすみ~」


 姉さんは動揺を抑え切れていなかった。


 その後も結構な間ビクビクしていたようだ。





読んでくれて感謝です。

次の話もよろしくお願いします。

ちなみに、今回の話の隠れサブタイトルは顔文字オンパレードです。

顔文字もちょいちょい入れていこうかなって考えてます。

それじゃ、また次の話で!

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