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六話 始まる

今回はちょっと少ないです。

それでは今回の話をどうぞ!



 僕は夕食の準備をしていた。


 なんだか、さっきから上で騒がしい声が聞こえるのだが・・・・・・。


 うん。


 気にしないでおこう!


 それはともかく。


 どうして僕がこの時間に夕食を作っているかというと。


 指定の時間が夜の七時という何とも中途半端な時間のためだ。


 おそらく僕らがいないうちに帰ってくるであろう父さんと母さんのために作っておくのだ。

 

 こういう緊急事態に滅多に手は貸してくれないくせに、ご飯を抜くと後でブーブー言ってくるのだ。


 ・・・・・・母さんが。


 まあ、自分で作れよという話なのだが。


 母さんの料理、残念なんだよな~。


 食べられなくはないし、マズくもないんだけど、特に何も感想が浮かばないくらいフツーなんだよな~。


 下手したら何食べたのかも忘れちゃうし。


 まあ、気を取り直してっと。


 調理しなきゃ。


 と、夕食を作っていると僕の携帯が鳴った。


 着信音が電話だ。


「はい、もしもし」

 

 調理中だったために濡れていた手を拭いてから電話に出る。


『もしもし、私だ。櫻嘉だ!』

 

 高原さんのお父さんである櫻嘉さんだった。


 でも、おかしいな。


 僕、高原さんには連絡先教えてるけど櫻嘉さんには教えていないはず。


 まあいい。


 そんなことより要件だ。


 僕の連絡先のことは多分、高原さんが教えでもしたのだろう。


 そのことは後で聞けばいい。


「どうしたんですか?何かあったんですか?」

 

 櫻嘉さんの声には若干の焦りが滲んでいた。


『実咲が・・・。実咲がいないんだ!君の所に行っていないか?』


「いえ、今日は外出していたので。今、僕は家にいますが来てはいませんよ」


『そうか・・・。もし、実咲がそっちに行ったら連絡してくれ。頼む』


「ええ、分かりました」

 

 そう言って櫻嘉さんは電話を切った。


「これはもしかして・・・」

 

 僕はある可能性に行き着いた。


 これまでの高原さんの行動。


 僕の周りを探っていたようだし・・・。


 やはり、そうなっちゃったかなー?


 そして、その考えが正しいと言うように再び僕の電話が鳴った。


 僕はそれにため息をつきながら出る。


 その電話によってもたらされた情報によって僕の考えは正しかったと証明された。


 色々と言いたいことはある。


 だが、念には念を入れておいてよかった。


 どうやら保険が効いたみたいだ。


 この情報なしだと最終的にやられていたかもしれないからね。


 さあ、ここからはこっちの番だ。


 僕らに手を出してタダでは済まないということを教えてやる!


 そう意気込んで、僕はそのまま調理に戻った。


 ・・・・・・。


 いや、このまま飛び出すわけないじゃん?




読んでくれて感謝です。

次の話もよろしくお願いします。

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