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十話 とりあえずは自己紹介


それから。


僕は朝食を完成させてみんなが待っているリビングまで料理を運ぶ。


僕が部屋に入るとちょうど自己紹介をしていた。


「初めまして。そちらの高波夏月さんとお姉さんの美香さんと親しくして頂いている高原実咲と申します。以後、よろしくお願いします」


「いえいえ、こちらこそよろしくお願いします」


父さんが普通の反応をする。


しかし、問題は父さんではない。


母さんだ。


「へえ~~!実咲ちゃんって言うの。ねぇねぇ!夏月と美香、どっちに先にお友達になったの?」


ここが難関だ。


ここで僕を選択することは僕の両親から(というより母さんに)婚約者扱いを受けることと総意ない。


母さんは恋愛事を大好きで、僕が女性と話をしているだけですぐにくっつけたがる。


 特に、僕と一緒にいることが何かと多いあの五人の内の女性メンバーとか。


 しかも母さんは妙に鋭い。


 さっきも姉さんと友達だと言ってと高原さんには頼んでいたのに僕を入れてきた。


 まったく。抜けている。


 ともかく、おそらくは姉さんと言ってもどうやって出会ったかを聞かれる。


 だが、ここでは姉さんと選択するしか選択肢はない。


 僕は後者を選択すると考え、次にどう言い訳をするかに脳をフルに回転させた。


 でも、人生って難しいね。


 自分の思い通りになんていかないや。(涙)


「夏月さんです」


「なっ!」


 僕は唖然としていた。


 どうやら昨日僕が言ったことはまるっきり忘れているらしい。


 そして案の定だ。


 母さんは案の定、目を光らせたと思うとニヤリとした。


「最近、目に見える範囲には夏月の周りに女の子がいないのよ。どうか、夏月と仲良くしてやってね」


「最初の方はよく分かりませんが任せてください!」


 あぁ。


 やってしまった。


「ちょっと!お母さん!どうしてそんなことを言うの!ナツには私がいるじゃない!」


 もうツッコむ気力もない。


「だって、少なくとも夏月はあなたのことを姉としては好きだけど姉は姉って感じが出て いるわよ?」


「どうしてそんなことがわかるのよ~!」


「そんなの、夏月の顔を見ればすぐに分かるわよ」


「馬鹿な!?」


「なんだか聞いたことのあるような言い方ね」


「っていうかそんなにナツ、分かりやすい顔をしてた?」


「「「「「うん」」」」」


 まさかの姉さん以外のみんなの同意だった。


「そんなああああああああ!!!」


「だから効かないって」


「うぅ。理不尽だ。こういう私のときだけはすぐに目を使う」


「だって、姉さんの演技は目を使わないと判断できないんだもん」


 そう言うと姉さんはケロッとして、


「あっ!今、ナツに遠回しに褒められた?ヤッター!\(^o^)/」


「もう僕はツッコまない!ツッコまないよ姉さん!」


 もうどうやって表現しているのか不思議に思えてきた。


「とりあえず、僕はまだそんな歳じゃないんだからもう少し普通に過ごさせてください。お願いします」


 もう泣く勢いで母さんに頼んだ。


 しかし、結果は・・・。


「えー。こんな面白そうなこと、見逃せないでしょ!」


「そんな、自信満々に言われても・・・」


「分かったわ。それじゃあ暖かく、見守っているわね。(@_@)」


「敵は姉さんだけじゃなかった!?」


 僕は崩れ落ち、がっくりしてしまう。


「まあまあ。とりあえず、夏月と美香のことをよろしく」


 あまりにも困っていた僕を見かねて父さんが助け船を出したところでこの騒ぎは収まった。


 た、助かった。


 助けるなら早く助けてよ。


 僕、これから学校なんだよ。(TOT)


 ・・・。


 なんだかんだで僕にもコレ(顔文字)、出来るらしい・・・。





読んでくれて感謝です。

次の話もよろしくお願いします。

ちなみに、顔文字は出来るからと言って何かあるわけではありません。

ただ、むやみやたらと使っているだけです。

もし、物語と関係あるかもと思った方はごめんなさい。_(._.)_

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