1D6のSAN値チェックです。
※タイトルはグニャグニャを見てしまった事によるものです。手の感覚と視覚が合わさらないような状況なので、SAN値チェックものです。
えー、先ほど確認したところ、ブクマ数が2148まで伸びてました。
本当に、皆さま読んでいただいてありがとうございます。
これからも頑張りますので、よろしくお願いします。
森の中は結構明るい。森と言っても、空が見えないほどではないし、ジメッとしてるわけでもない。
普通に過ごしやすい感じだ。視界は…うん、悪くはないが、不意打ちには気を付けないと木の向こう側は見えないし、極相の森ではありえないことだけど結構背の高い草が生えていて隠れられる場所が多い。要注意だ。
ちなみに、今なら《魔力探知》で自分から半径8メートル位までは何処にどんな魔力を持っている奴がいるのか分かるし、存在だけなら20メートル位はいける。集中していない時はちょっと精度や範囲が落ちるが、それでも結構便利だと思う。
ただし、これがあっても、全速力で突撃されたら対応しきれるか分からない。だから慎重に行く。
木の陰から木の陰を伝って、時々《魔力探知》に集中して索敵する。嗅覚が鋭いであろうウルフに効果があるかは分からないが、一応使う時は草の中に伏せて、周りから見えないようにはしている。
そうやって、少しずつ移動していった。
森に入ってから5分くらい。なんとなくだが、入ってすぐの頃より暗くなってきた。これまでエンカウントしなかったが、そろそろ――――――
―――いた。
ここから14メートルくらい先に2体固まっている。もう少し近づいてみて、もう一度《魔力探知》で識別してみよう。ラビ系とは違うように感じられるなら、ウルフ系だろうからな。
識別できる距離まで近づいた。草原で調べたラビ系の魔力はかなり小さくて、殻が、なんというか、ふわふわしてるような気がした。
この先にいるのはどうだ?
うーん、あまり違いはないが、片方だけ来るまでのラビよりも少しだけ大きくて、ふわふわというか、もふもふしてるような気がする。多分そっちはウルフだ。お食事中かな?それじゃあ、行ってみるか。
身体強化、気闘法、気刃化だけ使って、と。
突撃!となりのお昼ご飯!
外道を片づけた時のクレイウォールカタパルトで一気に接近する。枝があるのは頭上7メートル位から上なので、少しだけ枝に引っかからないように気を付けた。
最高地点まで行くと、草むらの中でラビットをムシャムシャしている1メートル位の灰色のオオカミがいた。哨戒中のオヤツだったのかな?まあ、そんなことはどうでもいい。
一応《鑑定》で名前だけ確認する。ウルフェンか。
「こんにちは、死ね!」
あまり大声を出すとウルフが寄って来るので小さい声で言って、顔は下を向いているウルフの意外とつぶらな瞳と目が合って、ウルフが口を開けて顔を上げようとしたところで、俺の手が届く範囲に入った。
ちょっと勢いが強すぎたのかちょっと行き過ぎた感があるが、修正は聞くだろう。
まだ開ききってない口を握りつぶさんとばかりに握りしめる。ハードグラップさん、出番ですよ。
「あ」
ゴリンっという変な感触がして、ウルフェンの口がひしゃげた。ちょっと申し訳ない。
痛そうなので、速めに介錯してやろう。膝から背骨に向かって着地する。しっかり背骨を捉えたみたいで、背中が首に近いところで凹んでいる。
ウルフェンのHPは若干残ったが、口と背骨に重度のダメージを負ったことによるスリップダメージでそのまま消えた。
結構な勢いで硬いものの上に落ちたので膝が痛い。膝と肘のプロテクターが必要だな。
ふう、終わった。あっけなかったが、相手が複数体だったり、奇襲に失敗したり、むしろ奇襲されたら全然違うだろう。
ドロップを確認してみる。
ウルフェンの皮 素材アイテム ×1
ウルフェンの皮。生産の容易さと、生産品の性能のバランスが良く、非常に防具の素材として人気のある素材である。
素材としての特殊効果はないが、代わりに必ず防具のSPD、もしくはATKが1上昇する。
ほうほう、防具はラビ系で練習して、ウルフ系で実戦用の物を作れば良さそうだな。
取り敢えずもっと数が欲しい。このまま狩りを続けよう。
採取ポイントを発見した。しっかりした木に重なって、採取ポイントの表示がある。周りに反応がないか確認してから、近づいてみる。
「採取」
『採取用アイテム(斧)が必要です!』
これはヤツの出番だな。その前に、生産系スキルにセットし直しておく。多少は経験値も入るだろうし、採取できる数も増えそうだし。
『アイテム』から古代ノ魔導製作機械を取り出して、斧を思い浮かべながらMPを流す。
「うげえ…」
こう、つかんでる感触は変わらないのに、ピッカーーと光りながら形がグニャグニャと変わっていくのは気味が悪いし、怖い。ちょっと眩しいので、自動で魔力を吸い出してくれる機能は使わずに魔力浸透でゆっくりとMPを込めてみると、かなり発光を抑えることができた。その分、グニャグニャも長引くけど。
8秒ぐらいで光が収まると、手には木の柄に鉄っぽい金属の刃が付いた80センチくらいの斧が握られていた。ずっしりとした重量感があっていい感じだ。
気分を出すために採取ポイントの木に向かって斧を横から叩き付けながら採取する。5回目でもう採取できなくなった。
何が採れたかな?
ボロの木材 素材アイテム ×2
品質の悪い木材。柔らかく加工は容易だが、全体の強度が足らないので無理な加工をすると壊れてしまう。
低品質の木材 素材アイテム ×1
品質の低い木材。強度もそこそこあり、初心者が扱うには十分な装備ができる。
普通の木材 素材アイテム ×1
普通の品質の木材。しっかりとした強度があり、様々な用途に用いることができる。
1回は失敗扱いになってアイテムが採れなかったみたいだ。まあ、木材を加工するスキルを持っていなかったらこんなものか。
ん?採取ポイントの木にゲージが出ていて、『74/100』と表示されている。
うーん。多分、採取ポイントじゃなくても斧を使えば木を採取できるってことかな?アイテム化するまでの耐久力みたいなものがこの数値なんだろうか。切るにしても入口の方が安全だし、スキルがないから採れてもたかが知れているので今回は切らないが、覚えておこう。
木材も採れたからには、色々使ってみたい。
夢がひろがりんぐ!
スキルポイントがずぇーんぜん足りてないけど。トホホ。
「ん?」
それから順調に狩りを続けて、ウルフを5体、ウルフェンを6体、ラビ系を8体ほど狩って、木材も7個ほど手に入れて40分ほど経った頃、《魔力探知》に大量の反応が引っかかった。俺に向かってではないが、一点に向かって集合しているようだ。
行ってみるか?
うーん、このまま地面の上を行けば、中心につく前に見つかってしまうだろう。
これの原因を知るには…。よっしゃ、やってみるか。
スキル欄で一旦全ての魔法を装備して、自分に全属性のエンチャントを掛ける。そしてスキルを戻して、身体強化、気闘法、気刃化、気迅化を使う。
地上がダメなら、空中を行けばいいじゃない!
周りの反応が遠くなったころを見計らってカタパルトで頭上の木の幹まで飛んで、出来るだけ音を出さないように上に乗る。結構しっかりしている幹が隣の木まで続いているので、足を踏み外さない限りは大丈夫だろう。
このまま中心に向かってみよう。団体戦もやってみたいし、いざとなればこうやって木の上に逃げればいいのだ。
今ばかりはコケッコたちの巣がないように祈りながら、俺は急いでウルフたちの向かっている方向に向かった。
お姉さんの出番はもう少し遅れるかと。
コウ君の身のこなしが人外じみていると思っている方。
大丈夫、作者もそう思ってます。
DEXが小手先の器用さだけに影響するなんて誰が決めた!
と思ってください。ゲーム内ではDEXがあれば大抵のことはできるようになります。(逆にいうと、DEXが低いと複雑な行動ができないので大技が使えなかったり、足音が大きくなったりというデメリットが発生します。)
作者の中の「器用さ」というものは、「思った通りに身体が動いてくれるか」なので、そのイメージでDEXの高さを表しています。
いつか某人間やめてます天然ジゴロ高校生みたいなことをするかもしれませんが、ご容赦ください。
勿論、作者は不器用です。




