正体とヴァンパイア
妖怪学園に通うことになった坂口真尋。
学園に行く途中超絶美女の女の子、阿澄モカに会った。これから楽しい学園生活が始まるゾォ!と思っていた真尋だが。どうなることやら…。
真尋「そう言えばさっき、ヴァンパイアとか言ってたけどなんか劇でもするの?」
モカ「いえ。私本物のヴァンパイアなんですよ? このロザリオを外すとコワァイヴァンパイアになっちゃうんだ…。」
真尋「へ、へぇ…そうなんだ…。」
モカ「あーっ!信じてないでしょ!」
真尋「い、いや!信じてるよ!?」
モカ「ほんとぉ?」
真尋「ほんとだよっ!」
真尋の心の声「変わった子だなぁ…。」
真尋とモカは楽しく会話しながら学園に行きました。
〜学園入学式〜
校長「はいっ!ようこそ!みなさん!妖怪学園にいらっしゃいました!私はこの学園の校長です! これからよろしくお願いします!」
生徒達「よろしくお願いしまぁす!」
そして入学式が終わりました。
モカ「わぁぁ!真尋!私たち同じクラスだよ!!しかも真尋の後ろだよ!やったね!」
真尋「そ、そうだね…! やっぱかわええよ!モカすわぁぁぁん!!」
猫吉先生「はぁい!私がこのクラスの担任になりました!猫吉でぇす!皆さん!これからよろしくお願いしますねえ!」
生徒達「はーい!」
猫吉先生「いきなりですけど!当学園は人間は立ち入り禁止です!もしも人間を見つけたら速やかに先生に報告お願いしまーす!こちらで排除致しますのでお願いします!そして!自分の正体を明かして妖怪に変化するのは校則違反です!皆さんダメですヨォ!」
真尋「えっ?」
モカ「どうしたの?この学園は妖怪が通う妖怪学園だよ? 」
真尋「聞いてねえええええええ!!!!」
卓郎「おいおい。早速人間の臭いがするんだが?」
生徒達「確かに…!」
ザワザワ…
猫吉先生「はいはい!皆さん落ち着いて!この学園に人間は入れるはずがありません!安心してください!」
真尋心の声「僕がいるんだよなぁぁぁぁ!」
猫吉先生「さっ!今日はここまで!みなさん!気おつけて帰ってくださいねえ!」
生徒達「はーい!」
モカ「さっ!真尋帰ろ?」
真尋「う、うん…」
卓郎「おいおい!モカさんだよな?かわいいねえ!で、その横にいる奴はなんて妖怪だ?」
モカ「自分の正体を言うのは校則違反だよ!」
卓郎「モカさんは黙っててくれよぉ〜」
真尋「校則違反だ!だから俺は言わない。」
卓郎「うっせんだよ!!!」
卓郎が真尋を蹴り飛ばした!真尋は吹き飛ばされ自動販売機にぶつかった。
真尋「グハッ!」
モカ「真尋!!!」
モカは真尋に近づき真尋の体を揺らす。
卓郎「おいおい!こんなもんかよ!モカさん。お前にこんな弱い奴は似合わねえ。俺の女になれ。」
モカ「私は真尋と友達なんです!」
卓郎「ちっ!絶対俺の女にしてやる。」
卓郎は舌打ちをするとポケットに手を突っ込みどこかにいった。
モカ「真尋!大丈夫!?」
真尋「う、うん…大丈夫だよ…」
モカ「よかった…ここの自動販売機は壊れたから他のところでジュース買ってくるね。」
真尋は返事をせず下を向いていた。
真尋「ここは本当に妖怪が通う学園なんだ!俺なんか弱い人間がいたら殺されちゃう!」
真尋は決心した。
真尋「学園を辞めよう!」
真尋は自分の洋服などをまとめ学園を出ようとした。」
その時!
モカ「真尋ー!!!ハァハァ!どこへ行くの!?」
真尋「僕にはもう無理だ…この学園でやっていける気がしない。」
モカ「卓郎って人の事を気にしてるの?大丈夫!私が真尋を守るから!」
真尋「モカさんだって…」
モカ「…?」
真尋「モカさんだって!!!あんな化け物なんだろ!!!」
モカ「…!!!」
真尋「ヴァンパイアって言ってたよね!?人間を嫌ってるんでしょ!?モカさんだって人間を殺したりするんでしょ!?」
モカ「ちがっ!」
真尋「違わないよっ!!俺…!」
モカ「違う!私は…それは人間を嫌ってるけど…殺したりなんて…!!」
真尋「俺は…モカさんの嫌いな人間なんだよ!!!!」
モカ「…!?」