濡
とさり、と音を一つ
眠気にまどろみながらも
望むのは温もりで
生まれる熱に酔いながら
今日もこの場所で、嗚呼。
早すぎる?そんなことないわ
笑みながら髪を梳く君
触れる指、流れるように
時計の針がただ木霊する
今までの記憶とか
自分を縛る感触とか
そういうの全部溶かしてよ
そんな幻に触れられないくらい
もっと、もっと。
反応を楽しんでいるのなら
きっと私も同じ
見くびらないで頂戴
私だって一人の人間
余裕なんてないけど
それなりにしてあげるから
夢を見たいの、と呟く私に
じゃあ、と手招く君
脳に直接危険信号
どうやら私には次がないみたい






