朝起きたら・・・
「Zzz・・・・・・」
「起き・・・・・・て・・・・・・・・・・・・地」
「・・・・・・んにゅ・・・・・・」
「ねえ・・・・・・桃・・・・・・・・・・・・地」
「・・・・・・ん・・・・・・?」
「起きて・・・・・・桃地」
「・・・・・・!?」
「おはよう桃地」
「あ・・・・・・あぁ、おはよう。 えーと・・・・・・確か同じクラスの・・・・・・波川か?」
「えへへ、うんそうだよ」
「で・・・・・・波川はなんで俺のへ――」
「安須歩だよあーずーほー!」
「・・・・・・へ?」
「私もよんでるんだから春樹も私を下の名前でよんでよ!」
「・・・・・・安須歩」
「なーに? 桃地」
「いや・・・・・・だからなんで俺のへ――」
「あ! でもあたし実は安須歩って名前好きじゃないんだよね。 だからやっぱりあたしのことはあずたんってよんで!」
「あず・・・・・・たん。」
「なーに? 桃地」
「・・・・・・あずたん、俺もよんでほしいのがあるんだけど」
「そっか、春樹も何か別の名前でよんでほしいだね。 うーん、じゃあ桃たんか桃たまどっちがいい?」
「いや、そういうのじゃなくてだな」
「じゃあ苗字? 金本・・・・・・金本・・・・・・よし、それじゃあ金たんか金たまってよぶね」
「2個目のほうは全力で拒否する」
「どうして?」
「どうして!? そんなの普通に考えたらわかるだろ!!」
「う~ん……???」
「はあ・・・・・・もういいよ。 自分でよぶから」
「自分でよぶ???」
「そこの充電器にささってる携帯をとってくれるか? あずたん」
「まかして!」
「ありがとう、あずたん」
「えへへ」
「ところであずたんは朝ごはんとかはもうたべたのか?」
「家でたべてきたよー」
「そっか。 じゃあ俺は朝ごはんを食べてくるからあずたんはここにいてくれ」
「えーーーなんでーーー」
「母さんとか妹がまだ寝てるからうるさかったら迷惑がかかるだろ」
「う~ん・・・・・・わかった。そのかわりいそいでね」
「わかったわかった、出来るだけ早く食べ終わるから」
「絶対ね!」
ガチャッ(ドアの開く音)
トットットット(階段を早歩きで降りる音)
カチッカチッカチッ(携帯のキーを打つ音)
ぷるるるるるるっ・・・・・・ガチャ
「もしもし警察ですか?」