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【プロットタイプ】最初のプロポーズ

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

一応、恋愛のR15ですが、恋はありません。

どちらかと言えばシリアル。

言葉がちょっとヤバいのあるので、R15指定です。

高校時代からの部活仲間、瑠衣とは大学も、学部も一緒だった。だから頻繁に顔を合わせたし、話もした。相も変わらず三人で馬鹿をやりながら、執筆に励んでいた。

大学卒業後の、ある冬の日。瑠衣の方からお呼びが掛かって、二人で、二人だけで美術館を回った事がある。そこでも出る話は創作に関する話だった。

――マネキンとダッチワイフと絵画の娼婦と、一番生身の女体に近いのはどれか。

と大真面目に聞いてきた時には、ドン引きしながらも、彼らしいと思った。この人、出来るだけ事実に沿って物を書きたがるから。

そうして二人で夜遅くまで巡った後、イルミネーションを見た。闇の中でキラキラと輝くそれは、例え恋人が居なくても心に光を灯してくれる。

「鏡花」

声を掛けられて瑠衣の方を見る。寒さに晒されたほぼが僅かに赤く染まっていた。そうして綿菓子の様な息を吐きながら、淡々と宣言した。

「結婚しよう。お前以外、考えられない」

私と瑠衣が見詰め合う。瑠衣は目を離さなかった。ただ何時ものと同じ、神の視点で私を見詰めていた。

瑠衣の人格は昔に分析した。常に機械的で、感情を挟まない。非常に淡々と物を考えて述べる。時折激情に身を任せるのは、ただ私に合わせて演技をしているだけ。

だから彼は決して照れてなど居なかった。だから私も動揺を隠す様な人格を出力する

「……随分と熱烈じゃぁ〜ん。そんなに私のこと好……」

「消去法」

「テメェぶっ飛ばすぞ」

私の揶揄いを全てぶった切り、恋も花も夢もない物言いが帰って来た。顔は以前として無表情で、ただ冬の寒さだけが彼の頬に色を乗せる。

此処で叫んでも誰も文句は言われないはずだ。

え、私のプロポーズこんなクソみたいな感じなの?『消去法』という言葉で片付けられるもんなの?

まぁ此処で怒ったところで、相手は瑠衣である。『口説こうとしても、お前はおちょくって終わりだろう』なんて冷めた目で返されたら何も言えない。

「で、返事は? 俺の回答の通り、色も恋もない。代わりに策と利がある。

其れでも、俺は高校の時、持ち掛けられた約束、『私の舞台に付き合って』を今でも覚えてる。

あれを忘れたとは言わせない。今度は俺が仕掛ける番だ」

瑠衣の目は真剣だった。間違っても後から『其れは冗談だ』とは言わないだろうという確信があった。

「良いよ。乗ってあげる。その結婚」

最初のプロポーズ一発目は、

人形の覚悟を買ってやる。

で登場した、鏡花の台詞です。


そして今度は正式に最初のプロポーズとして瑠衣が『結婚しよう』と持ちかけてます。


どちらも最初のプロポーズです。


何となく頭に浮かんだんですよ。瑠衣の方から

『結婚しよう。お前以外考えられない』

『え、消去法』

って。


他の女と結婚するのは多分無理。

でもするとしたら融通も都合も効く、鏡花だな。

って持ち掛けてそう。


結婚を決めたのは、そうした方が利があるから。

家族の同意とか、執筆の利害関係とか。

それはお前もだろ。という精神です。

でもそれよりもあの約束、結構気に入ってそうなんだよなぁ。

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