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美人は果たして得なのか

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

自分が美人になりたい!! というよりも、

美人を浴びる程見たい!! というタイプです。

ある時電車に乗っていると、一人の男性が女性に声を掛けていた。どうやら席を譲るつもりらしい。一目見ただけでは、子連れかも御年寄かも分からない。

そうして数駅を過ぎ去って席が空いた時、私も腰かける。偶然にも、席を譲ったであろう女性の隣だった。

綺麗な人だ……。そう内心感嘆を漏らす。アラビア系のくっきりした目元の美人だった。

それが例え、下心ありきだとしても、親切である事には代わりがない。


ならばやはり、美人は得をするのだろうか? 私が上げた事例はきっと良い面のみ。話を聞けば悪い事例だってきっと出てくるだろう。厄介な妬みを同時に向けられて、いじめに発展するのがその例で。持ち過ぎたものには、足を引っ張る何かがある。やはり全てのものに、過不足はない。

そんな話を彼にしたくなった。私と同じ様に美しいものが大好き。美男美女問わず、見ると感嘆共に賞賛を捧げる、そんな彼に。

「テレビに出てる〇〇さん、本当にお綺麗なお顔をしていて、貴方も私もとっても大好き。でもね、御本人は『私はこの顔、綺麗だと思ったことがない』って仰てた。

それに対してやっぱり疑問は浮かんだよね。『私は貴方のお顔、とっても大好きですよ』って。『貴方のその美しい顔を拝見出来るだけで幸せです』と。

でも、本人の善し悪し、価値観を鑑みると、嫌味でも皮肉でもでも何でもないだろうなって、思った。自分だからこそ、分かる事もある。苦しい事もある。

だから人間、捌き切れるだけのものを過不足なく、がやっぱり一番持て余さないと思う」

鏡で見ても何処までも平凡な顔。過度に親切に去れる事も、過度に疎外される事も無い顔。それでもだからこそ、絶対に持て余さない。

それを負け惜しみだと周りは嗤うでしょう。でも、私はこれで良かったと思っている。

「一度で良いからチヤホヤされたい。という言葉を見たことがある。

果たしてそれに向かう好意が良いものなのか、悪性を孕まないのか。君はそれが言いたいんだろう?」

その言葉に、私は静かに笑った。恐らく、あのアラビア風の美人の隣の席に腰掛けた時と同じ笑顔だったと思う。

再三申し上げます通り、顔の見分けが付かない癖に、美男美女が死ぬほど好きなんですよ。

おられるだけで華がありますから。


でもお話を聞い限り、

ストーカーとか普通にいる。だから逃げて来た。とか、

同性から僻みを勝って、イチャモン付けられた。

とかあるんですよ。


美人だからそれぐらい諦めろよ。

なんて事は決して思いません。

でも優れたもの程、それ相応に抱える物も多いと感じました。

一種のゼロサムだと思うんです。

利益と被害がプラマイゼロ。


だからこれは見方を変えれば、とても虫の良い話。

自分はそんな責任持ちたくないけれど、持っている他者にはそれを求める。

『綺麗だと思うから、気苦労するかも知れないけど、持っていてね』

という話。


素養の話もおいおいしたいですね。

忘れなかったら。

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