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今と出会い

「…終わりましたよ、権助さん」


「おう!ありがとうな晴人!」


あれから5日後、地上に帰ってきたのはいいが5年も経過しており、自身が世間的に死んでいる扱いであると知った晴人はなんやかんやで住み込みバイトをしていた。


権助こと柏木権助は一見するとラーメン屋を経営してそうな風貌と体格をしているが、なぜかカレー屋を経営している。そしてカレーが死ぬほど美味い。


「晴人はなんか訳ありだったんだよな」


「えぇ…今じゃ死亡扱いなんで新しい戸籍とかを作ってくれてありがとうございます」


「いいんだよ、俺のカレーを宣伝してくれてるんだからな…昨日で冒険者登録はしたんだよな?」


「はい、今日はダンジョンに潜ろうかと思ってます」


「そうか、なら行ってこい!」


そう言われた晴人はそのままダンジョンへ向かっていった。



「…でだ。やっぱり怪しまれないように1〜5階層を探索しようと思うんだが」


『でもここの敵弱いよ?』


「ですが、急に深層まで行ったら怪しまれますからね」


「あぁ、だから当分は上層だな」


そんな会話をしながらダンジョンを潜っていると、とある女性とすれ違い、


「待ってください!」


「うぇッ!?」


腕を掴まれた。


「あなた、ですよね。精霊水を扱うモンスターといる冒険者は!」


「えっ、ちょっ!な、何でそれを!?」


「知らないのですか?今SNSで人気ですよ…ほら」


そう言って女性はスマホを取り出すと動画を見せる。それは、晴人がインフェルノハウンドを倒し、女性を助ける動画だった。


「な、なんでこれが!?」


「まさか、助けた人も知らないのですか!?」


「いやー、色々あって5年ほどダンジョンに居て…」


「…と、とりあえず…あなたが助けた人は登録者100万人のマナミチャンネルという方で、まだ起動していたカメラに映っていたのです」


「…な、なるほど…というか、あなたは…」


「…あっ!自己紹介を忘れていました!私はローズマリー・シャンディライト。S級冒険者です!」


「俺はすめら…今は柏木晴人です」


「今は?」


「…これは秘密にして欲しいんですが…」


そう言って晴人は自身の5年間について話した。


「なるほど…なら、5年前となるとあの大異変と関係あるのかもしれませんね…」


「大異変?」


「今から5年前、世界中のダンジョンから大量のモンスター…上層、中層、下層、深層…そしてエリアボスが地上に出た大異変【世界魔獣大進行(グラン・スタンピード)】が起きたのです」


「【世界魔獣大進行(グラン・スタンピード)】…そんなことが」


「はい、被害は甚大であり人類の4割が死亡…世間では一夫多妻制や多夫一妻制なんて当たり前になったくらいです」


「4割…ッ!」


「…晴人様の家族や親友が心配ですか?」


「…はい」


「やはりそうですよね…その【世界魔獣大進行(グラン・スタンピード)】ですが、3年前になぜかダンジョンからモンスターが現れなくなり、収まったのです…そしてそれの原因とされているのが、さまざまなダンジョンに現れた未確認の黒竜とされています」


「…黒龍ってまさか!」


「はい、あなたが遭遇した黒竜の仕業かもしれません」


「…いや、あいつだ…俺があいつを討伐したから【世界魔獣大進行(グラン・スタンピード)】が収まったんだ」


「…あの黒竜を倒したのですか?」


「あぁ、あいつ…アポカリプス・ドラゴンは俺が倒しました」

【ローズマリー・シャンディライト】

今や世界のダンジョン社会を支えている大企業『シャンディコーポレーション』の令嬢にして、S級冒険者。スピードを活かした戦いが得意なため、武器はレイピア。炎系魔法を得意としている。誰にでも優しく、強く、気高いからか付いた二つ名は【炎武の令嬢】


とある人物を救うために、精霊水を探している。

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