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【書籍化】神の審判でやり直しさせられています  作者: gacchi(がっち)


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97.始まっていた戦い

「三つ巴…ってどういう状態ですか?」



新しい学年になって二か月、地下での修練にも慣れてきたころ、

一緒に休憩していたジングラッド先輩から貴族科一学年の話が出ていた。


「今年の貴族科にはビクトリア王女がいるだろう?

 だけど、高位貴族の令息令嬢は少ない。」


ビクトリア様の代に高位貴族の令息令嬢が少ないのは、

フレデリック様と一つ違いというのもあるが、

それだけではなくビクトリア様は産まれるまで公表されなかったためだ。


学年が変わってすぐの生まれのフレデリック様の時には、

側妃様が妊娠してすぐに公表されていた。

そのため高位貴族たちの子作りが間に合い、

同じ学年に公爵家のリリーナ様や、私を含む侯爵家の令息令嬢が十人もいる。


ビクトリア様の学年にはマジェスタ公爵家の嫡男ジョルジュ様がいるだけで、

侯爵家の者は一人もいない。

ビクトリア様は学年の終わりに産まれている上に、産まれた後で公表されている。

そこから子作りをしたとしても同じ学年にはなれないし、

多くの高位貴族の夫人はフレディック様に合わせて出産したばかり。

そのせいでビクトリア様の学年はほとんどが伯爵家以下という状態になっている。


「その中で、まぁビクトリア王女に従う者がでてくるのは当然なんだが、

 リンデ伯爵家のエリザベス嬢、再入学したニール男爵家のジュリア嬢。

 この三人の争いになっているようだね…。」


「え!エリザベスが??」


「リンデ伯爵家の養女だと聞いたが、知っているのか?」


「エリザベスはもともとリンデ伯爵家の生まれです。

 現伯爵である叔父夫妻に引き取られたので養女になっていますが、

 前伯爵夫妻の一人娘でした。

 その前伯爵夫人は私の母方の叔母です。」


「そうだったのか。…似てないね。ちっとも。」


似てない…胸のことを言われているのだろうか。

確かにエリザベスのような豊満な胸は無いけど…小さいわけでもないんだけど。

思わず自分の胸を見てしまう。


「ぷっ。…もしかして、似てないって胸の話だと思ったの?

 違うよ、髪色とかの外見の話もあるけど、もっと中身の話。

 ああいう風に令息たちを侍らかしているような下品な令嬢と、

 淑女として完璧なエミリアは似ていないなということだよ。」


またジングラッド先輩に笑われてしまったけれど、エリザベスが下品だと言われて、

ジングラッド先輩はエリザベスの本性を見抜いていることに気がついた。


「ジングラッド先輩はエリザベスのことを下品だと思うのですね?」


「ああ。ああいう令嬢は嫌いなんだ。

 弱い令嬢を演じて男に頼っている風に見せて、

 うまく操ろうとしているのがみえみえだよ。

 確かに胸の大きい令嬢が好みっていう人もいるだろうけど、

 俺は本性というか中身まで綺麗な人じゃないと嫌だ。

 ほら、アヤヒメが隣にいるからね。本物と比べたら偽物はすぐにわかるよ。」


「ああ、なるほど。確かにそうですね。」


ジングラッド先輩に続いてレイニードまで同意したことで、

アヤヒメ先輩が真っ赤になってしまっている。

ジングラッド先輩の軽口には慣れていても、

こうまっすぐに褒められたらさすがに照れてしまうだろう。

真っ赤になっているのに、平気なように装うとして、

またジングラッド先輩にからかわれている。


「アヤヒメ、平気なふりしてても無駄だよ。

 顔だけじゃなく耳や首まで真っ赤じゃないか。」


「…ジン!」


「俺はアヤヒメ以外の令嬢は基本的にどうでもいいからね。

 もちろん、エミリアやルリナは大事だが、

 それはレイニードとファルカへの気持ちと同じだ。

 魔術師の後輩として大事にしたいと思っている。

 まぁ、だからこそ、絡まれる前に情報をあげようと思ってね。

 ジュリア・ニールとも因縁があるだろう?」


「やっぱりよくは思われていないですよね?」




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