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【書籍化】神の審判でやり直しさせられています  作者: gacchi(がっち)


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139/158

139.レイニードの魔術

「その守りの家の一つがファルカの家だったってこと?」


「そう。ルリナが産まれた時、

 白髪赤目だったから、俺の家ともう一つの家が守りの家に決められた。

 もう一つの家は男子が産まれなかった。

 で、俺の家は男四人いるから…

 誰を選ぶかはルリナが決めることになってたんだ。


 ずっとルリナを守るのは俺だと思って頑張ってきたけど、

 弟もルリナのことが大好きなんだ。

 上の兄二人は…ルリナに選ばれたなら喜んで結婚するけど、

 そうじゃなきゃ妹として守るって言ってて。

 最後は俺と弟の一騎打ちみたいな状態になってた。」


「…本当はずっと前からファルカに決めていたんだけど、

 大きくなるまでは決めちゃダメだって周りから言われていて。

 だからファルカに返事をすることができなかったの。」


「…一族の決まりみたいなものがあったってこと?」


「うん、俺たちは一族が同じ場所に住んでいるから、

 もめないようにいろいろと決まりごとがあるんだ。

 白髪赤目の子が結婚相手を決めるのは18歳になる半年前からと決まってる。

 あまり早くに決めて、やっぱり他の人がいいって言われると困るからね。

 婚約しない代わりに、魔力を持つ女の子が産まれたら守る家を決めるのもそう。

 結婚するときも、式とかしないけど、新しい家を建てて住むことになる。

 長老への挨拶は済んだから、あとは新しい家が建つのを待ってる。

 あと二か月くらいはかかるかな。」


「いろいろと違うのね。

 まぁでも貴族も同じようなものね。

 貴族は婚約式をしてから一年以上すぎないと結婚式できないとか、

 平民にはない決まりごとがあるもの。」


「あぁ、そんな感じだよね。

 法とかがあるわけじゃないけど、大事なことだから。

 めんどくさいけど、ルリナと結婚するためだと思えばなんともないかな。」


そう言ってルリナを見つめるファルカがとてもうれしそうで、

今までよりも距離が近いように思える。

ルリナもそれを受け入れ、ファルカに嬉しそうに笑った。


「そうだ!

 俺、レイニードの魔術が何だったのか、結局聞いてないんだよ。」


「そういえばファルカは最後まで魔術書作ってたから、

 話す暇がなかったな。

 …そうだな。まだ先生来ないようだし、ここで見せようか?」


「ここで?危なくないのか?」


「危なくないようにするに決まってるだろう?

 ちょっとこっち来て、俺の周りに立ってくれる?」


私はどういうものか知っているし、ルリナも一度見ている。

それでもレイニードの周りに立つと、ちょっとだけ緊張する。

レイニードを囲むように三人で立つと、レイニードが発動するのがわかった。


身体がふわっと何かに包まれるような感じがして、身体が宙に浮く。

まるで体重が無くなったかのようにふわふわと浮いている。



「うわぁ!?なんだ、これ!

 俺、浮いている??」


「そうだよ。自分を浮かせる魔術はあるようだけど、

 他の人を浮かせる魔術は無かったから作ってみたんだ。」


「…どれだけ浮かせられるんだ?」


「試したことは無いけど、今のところ上限はなさそうだ。

 魔力が尽きるまで…ってところじゃないかな。」


「…すげぇな。さすが魔力が底なしなだけあるな。

 これ、作り出しても他の魔術師はほとんど使えないんじゃないか?」


「そうなんだよね。

 まぁ、でも簡単に使えちゃうとそれはそれで悪用されそうで困るし。

 上級魔術書に分類されちゃうと思うけど、仕方ないかな。」


「あぁ、そこまで考えてこの魔力量なのか。なるほどね。」



地面から体半分くらい浮いただけでもかなりの浮遊感はある。

それをしばし楽しんでから、ゆっくりと地面に降ろしてもらう。

足が地面に着いた後も、どこかふわふわしているようなそんな感じが残っていた。


「まだ改良すべきところはあると思うけど、

 俺はこのままでいいと思っている。」


「どの辺が改良点?」


「魔力を良く知っているもの以外には使えないんだ。

 だから家族や恋人、かなり親しい友人にしか使えない。

 あまり知らない人や初対面の人には使えないようになっている。

 もちろん、魔力を持たない人に使うことはできない。」


「かなり限定的な魔術なんだな。

 …もしかして、エミリアのために作ったのか?」


「そうだよ。まぁ自己満足みたいなものだけど。」





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