本
ふらありふらり
朝に晩に散策す
増え続ける文字の浜辺を
とぷん、と海の底へと潜り
声にならない想いと
ながされたひと雫が
みつからないことに
ふふり、と頬がゆるむ
便りが無いのが良い便り
なんてことを思いながら
あのひとの詩を読み返し
きみが惹かれたって本の到着を待つ
それを読み終えた頃には
もちぃっと、きみのそばに寄り添えるかなぁ
なんでそんなに、と思うんだろうけど
痕持つ者が、傷つくきみに手をのばす
ほら、どこにも不思議は無いでしょう
そんなことよりも
ささ、一緒に本を読もうか?
「もちぃっと」=「もうちょっと」です。
作者の素の口癖?発音?みたいなものです。