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高校生と騎士の異世界周遊記  作者: 来京
序章:旅立ち
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06.フレイムウォルフ討伐クエスト

かくして、登山の準備を終え、石を拾い終えた俺たちはスルト火山を登っていた。


「はぁはぁ。ソフィアさんまだ見つからないんですか。」


「まだだな。足跡が見つからない。」


「はぁ。よいしょっと。背中に背負ってるこれ結構重いんですけど。ここで休憩しませんか?」


「そうだな。私はともかくコウスケは石をしょって3時間歩きっぱなしだしな。よし、ここで休憩しよう。」


ふう、よかったこの荷物重いからな。


「にしてもなんで自分たちがやらなきゃいけないんですかね。」


「まあそう言うな、討伐しなければ魔導士紹介がなくなるんだ。コウスケも魔導士がいなければ国へ帰れないだろ。」


それはそうなんだけど。ていうか魔法なんてあるのだろうか。あーなんかむしゃくしゃしてきた。


「あの、ソフィアさんここにある石一個投げてもいいですか?」


「いいだろう。」


許可を得たのでストレッチを軽くして助走をつけてソフトボール位の石一個を思いっきり投げてみる。


「どうりゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」


「おお、凄く飛ぶな。それにしてもその掛け声は何なのだ?」


「力を入れた時に自然と出るものです。」


そんなやり取りをしているとどこかで「ワオーン」という声が聞こえた。瞬間ソフィアさんの目が変わった


「構えろコウスケ。どうやらフレイムウォルフが投石に反応したようだ。」


「えっ、俺はどうすればいいんですか。」


「投げ続けろ。掛け声は出し続けて構わん」


そう言うとソフィアさんは剣を抜き辺りを見回した。警戒しているのだろうか。


「わかりました。石を投げますね。」


30分程たったころだろうか、ソフィアさんの周りにはオオカミが群がっていた。


「オオカミどもやっと姿を現したな。待ちわびたぞ。」


その後、ソフィアさんはオオカミの群れに挑みに行った。

ソフィアさんの援護射撃もしなければ、これからは遠くに投げるよりもオオカミに狙いを定めよう。

ーーーーー

ーーー

ーー


フレイムウォルフ討伐はあっという間に終わった。ソフィアさんの剣技は見事だった。蝶のように舞い蜂のように刺すとはこのことを言うのだろう。剣捌きは美しく舞っているように見えたほどだった。オオカミたちは近づくことはおろか火を噴くことさえできなかった。はっきり言って俺の援護射撃など必要ないほどだった。そして俺たちは今フレイムウォルフ討伐の報告のために宮殿にいた。


「1日もかけずフレイムウォルフ討伐を終えるとは流石だな。メルクリウス王国第一の騎士だけのことはある。」


「お褒めの言葉ありがたく頂戴しますわ。ファウロス様、ところで魔導士の事ですが・・・」


「わかっておる。我が国一の魔導士を呼んだ。期待してよいぞ。おいだれかやつを連れて来い。」


すると、大広間の扉が開き一人の少女が現れた。年は同じくらいだろうか。


「・・スザンナ・・・スザンナ=クルスです。よろしくお願いします。」


黒い髪に青い目を持つ少女はそう名乗った。









 


 


 

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