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異形の化け物

長くなりそうなので分けました。

主人公は出ません。



「はぁ・・・はぁ・・・」

薄暗い森の中で五人の男女が何かから逃げるように一心不乱に裸足で森の中を駆けていた。

「iy:@yiy:@y!h0p\ h0p\6!!」

そしてその五人を追いかけているのは、軽く七メートルはある紫色の芋虫のような身体に蜘蛛のような細い脚が無数の生え、芋虫の顔の上あたりには茶色の人間の上半身のようなものが生えて、その身体の至る所が泡のようにぶくぶくに膨らんでおり、左腕は不自然なほどに筋肉が発達し肥大していて、右腕は八本の黒く細い毛虫のような毛がびっちり生えた触手、顔の部分は四つに裂けて無数の鮫のような歯が並ぶ口になっていて、黄色い涎をまき散らし、理解不能な言語を叫んでいた。

「5x!5x!!i:@.u!!!」

異形の化け物は、木をなぎ倒して走りながら何かを叫び、毛の生えた触手を鞭のように伸ばして逃げる五人の足元や周囲の木々を砕く。

「ぎゃ————」

「いぎぁ————」

巻き込まれた男性2人が触手に捕まった。

「い、いやだぁぁぁぁぁぁ」

「助けてくれぇぇぇぇ」

捕まった男性二人は助けを求め泣き叫ぶ。

「ivg!ivg!!fffffffffffff————」

化け物は玩具を与えられた子供のように愉快そうに笑い声をあげる。

「リック、ベガ!」

男性二人が捕まったのを見て女性が思わず立ち止まる。

「おい、何をしてるんだ。逃げるぞ!」

前を走っていた中年の男性が立ち止まった女性の腕を掴む。

「でも、リックとベガが!」

「あいつらはもう助からねぇ。諦めろ・・・」

「でも、でも・・・」

「でももくそもねぇよ!あいつらだって村の外に出たら奴らに襲われるかもしれないことぐらい覚悟して付いてきてんだよ。それともお前もここで無駄死にするか?」

「————ッ」

女性は唇を噛み涙を吞んだ。

「ごめんなさい・・・」

小さく呟くと男性が2人に背を向けて走り出した。

「嫌だ、嫌だぁぁぁ」

「死にたくない死にたくない————」

後ろでは二人の悲痛な叫び声が響いていた。

バタバタと暴れているリックの右腕にかぶりつき、じわじわ引っ張る。肉がぶちぶちと裂け、骨が軋み剥き出しになる。そしてスルメのように噛み千切った。

「いぎぁぁぁぁっぁぁっぁぁあ————」

リックは余りの激痛に金切声をあげ失禁する。

化け物はバリバリと骨を砕くような咀嚼音をさせながら味わうように食べていた。まるでたい焼きを色んな部位から食べるかのように、左腕、左足、右足の順で噛み千切る。

「あっぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ・・・」

度重なる激痛と恐怖によってリックは失神してしまった。

「dyq@?dyq@?」

化け物は首を傾げて、四肢を千切られたリックを地面に叩きつける。

「うぶッ―――」

叩きつけられた衝撃で鈍い声が漏れる。ベッタリと地面に血がつく。

それが気に入ったのか、二度、三度、四度と地面に叩きつける。

「ぶっ―――」

「ぶぶ―――」

「ぐぶ―――」

もはや原型が分からなく成程に血塗れになって動かなった。

「dyq@、5xdyq@。」

何かを呟くと、そのまま口を大きく開きリックを丸呑みにした。

「あッ・・・あああぁぁ―――」

余りに無残に痛めつけられ喰われてしまったリックを見て、あぁ、次は自分がこうなるのかと恐怖で意識が遠のいていった。


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