物書きの夜【200文字小説】
一日をリセットするには、シャワー程度じゃ物足りない。
濡れた髪を拭きながら、濃いめのコーヒーを淹れる。
ガラス棚から取り出したのはスコッチ・ウイスキーの瓶。
ほんの気持ち、カップの中にとろりと垂らす。
香りの波紋が広がり、狭い部屋を満たしていく。
熱い液体を一口。
頭は冴えるのに、体はほろ酔い。
ゆるりと飲み干して、それからパソコンに向かうのがルーチン。
ほぐれた体を椅子に預け、私は今日も文字の海へとダイブする。
※twitter診断メーカーよりお題
『コーヒー(hotでもcoldでも可)』と【ほろ酔い】