表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/13

善と悪

「きゃ―!助けて―!」


悲鳴をあげながら逃げる女の子!


「ポーテポテポテ!お前の手を油まみれにしてやるゾ~!ポーテポテポテ!」


変な動きをしながら女の子を追いかける怪人!


「ちょっと待ちなさいよ~♪」


「だ~れだ、きさま!」


声に振り返る怪人。


テレッテッテッテ~♪



「私の後ろに立たないで。0.5秒で地獄行き!


必殺技はカマカマ旋風脚!


色気ムンムン、オカマレッド♪」


シャキーン!



「蝶のように舞い、蜂のように刺す


必殺技はおっぱいパンチ!


おっぱいパフパフ、オカマブルー♪」


ボョ~ン!



「アナタはすでに死んでいる!


なぜならヒコウをついたのよ、ンフッ♪


必殺技は北斗チン拳!


筋肉ムキムキ、オカマピンク♪」


アタ―ッ!



「チョッチョッチョッチョッ!


待って待って待って待って!


必殺技はシドロモドロアタック!


身長バカデカ、オカマグリーン♪」


ズド―ン!



「そのままジッとしていてね。


アナタのハートを撃ち抜くわ♪


必殺技はロングレンジライフル!


遠方スナイプ、オカマイエロー♪」


ズキュ―ン!




「5人そろって!


オカマ戦隊、カマレンジャー♪」



オカマレッドが一歩前に出て言った。


「ちょっと!うすしおポテトマン!これ以上、人々の手を油まみれにさせないわよ

♪」


うすしおポテトマンが挑発的に言った。


「ポーテポテポテ。笑わせるぜ!お前みたいなオカマ野郎に、この俺様が倒せるワケ

ね~だろ!ポーテポテポテ!」


「言ったわね~!じゃあ行くわよ~!カマカマ旋風脚~!」


「あっ!パンツ見えた!」


「いやん♪」


「スキあり!」


ベタ~!


「いや~!手が油まみれになっちゃった~!」


オカマブルーが、倒れているオカマレッドをかばいながら言った。


「オカマレッド!しっかりするのよ♪こうなったら、あれいきましょう」


「それしか手は無さそうね。みんな!合体よ♪」



せ~つめいしよう!カマレンジャー5人がぁ~、合体する事によりぃ~、身長20m

のスーパースペシャルカマレンジャーグレートに変身するのだったぁ~!



「合体!」


シャキーン!


「スーパースペシャルカマレンジャーグレート見参!」


うすしおポテトマンは見上げながら叫んだ!


「きったね~ぞ!そんなにデカくなりやがって~!」


「うるさいわね!ごちゃごちゃ言ってないで、逝っちまいな!」


「成敗!」


「ぐわっ!」


か~くして、うすしおポテトマンはぁ~、スーパースペシャルカマレンジャーグレー

トにぃ~、踏みつぶされて逝っちまったのだったぁ~!






監督「カット!」



「はいお疲れさまでしたー。次!第7話『ギター怪人ホヘトマン!夜中に大声で歌

う!の巻』。セットチェンジしま~す!」




ボッサンはスタジオの隅で、撮影を見ながら呟いた。


「今はこんな戦隊ものがウケるんかね」


ボッサンは今、お台場のフジテレビに来ている。


スタジオ見学に来たのではなく、知り合いの番組プロデューサーに会いに来たのだ。



向こうから、セーターを肩に羽織って頭にサングラスを掛けた、時代遅れの格好の男

が歩いてきて声を掛けた。


「やあ、ボッサン。お久しぶ~り~ね~♪」


「かれこれ1年振りか?忙しそうだな」


「お陰様でね♪」


「今撮影してたやつ、お前のプロデュースなのか?『オカマ変態、噛まれんぞ~!』

だっけ?」


「『オカマ戦隊、カマレンジャー!』視聴率30%の大ヒットだよ」



伊呂波 剛。今や飛ぶ鳥も落とす勢いの、売れっ子プロデューサーである。



伊呂派はタバコに火をつけながら聞いた。


「電話で言ってた頼みって?」


「実はな、‥」




話を聞いた伊呂派は目を輝かせて言った。


「ほほ~!そいつは面白そうだ!喜んで協力させて貰うよ」


ボッサンは、親指で首を切る真似をして言った。


「もしかしたら、クビが飛ぶかもしれんぞ」


「その位のスリルがあった方が面白い!最近マンネリでね。刺激が欲しかったところ

よ」


「ありがたい!じゃあまた連絡するよ」



さてさて、ボッサンは一体何を企んでいるのだろうか‥









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ