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夏のある長い一日〜夏の風物詩〜

暑い一日が始まった。

ボクとキミと友人二人でダブルデート。

ウキウキな昼間の時間を過ごした。



『この後どーしよーか?』


ボク達は夕食を食べ終えると、


ユキの提案で非常にベタだが夏の風物詩『肝試し』に行くことにした。


『ミッくん、知ってる場所ある?』


『俺、オススメ知ってるからそこでいい?』



そこは隣の県で、山の中のトンネルだった。


昔、車線を増やすためにもともとあったトンネルの隣にもう一つのトンネルを作っている途中、


作業中に事故があり多くの作業員が亡くなってしまった。


その後、トンネルを通ると心霊現象に遭う用になり、地元の心霊スポットに今もなっている。


こんな場所に行く連中はだいたいは霊感がない奴が多くて、ボク達もその部類だった。


『どーする?塩でも買っていく?』


『懐中電灯はあるの?』


『ZIPPOでもいい?』・・・良くないから。


正直、ボクは苦手なほうだった。特に霊感が強いわけじゃないけど、


その場所によっては背筋に悪寒を感じることもあって、今まではなるべく心霊スポットに行くのは避けて来たのだ。


『もうそろそろトンネル。』


ミツルが言うと、キミは、


『ちょっとドキドキしてきた〜!』・・・楽しそう。


情けないけどボクのテンションは急降下していた。


『あー帰りたい』心の中で何回つぶやいたことか。そんなボクの気持ちも知らずに、ミツルがワクワクしながら、


『通るよ〜!』・・・・・・・・・・・・・・。


何も起こらない。


 そんな簡単に何か起きてもらっても困るけど、拍子抜けして、『はぁ〜。』とっ、緊張の糸が切れると、


『実はもう一つ。』


『事故があった方のトンネルがあるんだよねぇー。言ってなかったけど、当時の事故からそのままになっていて、さっきのトンネルの隣にまだあるんだよねぇー!』


『本当ー!?』


『どーする?行っちゃうかい!?』


『いっちゃう〜!』×2


・・・『マジですかぁ。』


来た道に戻るためにUターンをして、またトンネルに向かった。

長い夏の、暑い一日。

ボクがキミとの距離を縮めたこの日。

ボクは、この日が無かったらキミとこんなにも長い時間を過ごせては無かったと思う。


馬虎兎と言います。

不定期な投稿ですいません。

不細工な物ですが、少しずつ投稿していきます。

良かったらご意見も頂けたら幸いです。

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