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使命

この小説は自分の今まで考えてた世界をそのまま話しに変えた物語です。話しの変わる展開が面白いと思うので、ぜひ見てください。

そこは白い壁に包まれた教会の広間。

そこに1人の青年がいた。髪は茶色く、長身で美青年の感じだ。


「あと少しで終わりに…。」


その声は暗い。


その広間に別の1人の青年が入って来た。髪は黒く長い。同じく美青年だ。

「用意出来たぞ。あとはアレを入れるだけだ。」


静かに黒髪の男が言った。


沈黙の後に、

「行くぞ…。」

茶色の髪の男が言うと広間を出て行った。

黒髪の美青年は、男についていった。


広間でその2人を、金の短髪の美青年が見ていた。この青年も後ろからついていった。




キーンコーンカーンコーン…。

やっと今日も授業が終わった。

俺にとって学校の授業はつまらないしいらないもの。


俺の名前は斎藤光。バスケ部の部長をやっている。

これから急いで部室に行こうとしたら

「おい、置いてくなよ!」


声をかけたのは、同じクラスでバスケ部副部長である佐々木シュウ。

こいつは俺の小学校からの幼なじみで、勉強も運動も出来てさらに他人からも人望があるし何より男女からモテる。

バスケも強いし身長も高くガッチリした体格だ。

もともとは人と話すのが嫌いな俺よりも人望があるシュウが部長になるべきだったけど、シュウは拒否した。常に冷静である光がなるべきだ、と薦めたからだ。



2人で行こうとしたら、

「俺も一緒に行くぜぃ。」

やれやれ次から次へと。


こいつは白水建。クラスは違うけど同じくバスケ部だ。

建はは身長175センチくらいあって、顔もまあまあかっこいいと思うけど、この学校の女をかなり口説いているたらし野郎だ。今までかなりの女に告って付き合ってきてる。

その人数はたしか30人いってると思う。今は振られたばっかでフリー状態だ。



話しもそこそこに3人で部室に行った。

部室に着くと、同じ部員でいつも真面目で少し痩せ気味の岡田陽平が、黙り込んでいた。その顔は真っ青だった。

「ヨーヘーちゃんどうしたの?」

建が穏やかに言う。

「タックーのロッカーが血まみれで…、中に血のついたナイフがあった…。」

と言った。

陽平の声は低く真面目だった。

その言葉に俺ら3人は唖然とした。



タックーとは今ではバスケ部幽霊部員の滝本拓郎のことで、中2の夏休み前くらいまで毎日練習に来ていたのに、突然練習に来なくなって以来、退部はしてないがずっと来てない奴だ。

何が理由かわからないが、今年に入って学校にも週1に登校するかしないかくらいになっている。

部員のみんなはタックーが部活に来なくなる前までは仲良かったが来なくなった後は自然とみんな距離を置くようになっていた。

「今、先生達にこのナイフのこと言ったら、もしかしたらこれからある大会に出れないかもしれないな…。」

そう言って沈黙を断ち切ったのは林龍二だった。

こいつはいつもは穏やかで人に好かれやすい。髪型は長く、チャラく見えるけどかなり優しい。



「とりあえずこのことは1、2年の奴には秘密にしといて3年みんなで部活終わりにタックーの家行って直接タックーに聞いてみる?」


シュウがそう言った後に、それは危ないと言う奴もいたが結局行くことになった。




18時頃…、

部活後に校門にバスケ部3年が全員集まった。総勢9人だ。

どの部活も同じ時間に終わるようになっており、校門の人だかりがすごい。


これからみんなで行こうとした時、

「ひかるー!」

と後ろから声がした。

女子バスケ部の相田美弥だ。他に桜崎春菜、深山沙希がいた。3人は仲が良く美弥以外は髪が長く、3人とも学校ではいつも可愛い、と評判になっている。

「なんだよ、今から用事あるんだけど…。」

俺が言うと、

「なんか最近家の周りとか身の回りで変なこと起きてない?」

と美弥が言った。

まさににさっき起きたことだな…、と思ったが、

「いや、何もないよ。じゃあまた明日な!!」

「あ、ちょっと…!」



歩いて20分…。俺たちは一軒のボロい家に着いた。

ここに来るのは2回目だ。タックーが部活に来てた頃に1回遊びに来たことある。

みんながためらいながらも家のインターホンを押した。返事は無し…。


みんなで日を改めて行くか、と決めて家から離れようとすると、家がいきなり


「ドーンっっっ!!!」


ものすごい音で爆発した。

俺達はすぐ振り返って家を見るや、呆然と立ち尽くしていた…。





翌日の朝、昨日のあの場にいた俺達は職員室に呼び出されていた。


昨日の夜に全員は警察に連れていかれ、なぜあの場所に全員でいたのか、警察に詳しく聞かれてた。

しつこく聞いてくる警察に俺達は隠しきれず、警察にタックーのことを全部話した。

結果、タックーは警察から追われる身となった。先生たちにも警察からタックーのことが伝わり、このことは君たち以外の誰にも言わないように!っと言われた。


あの爆発の後、残骸からタックーの母親らしい遺体が見つかっている。

タックーは確か母親と子の2人暮らし。



なんで爆発したんだろう。あの爆発の後、自分でずっと考えていた。



朝の呼び出しを済まし、教室に行くとクラスのどうでもいい奴らが誰から聞いたのか、昨日の爆発のことでしつこく聞いてきた。

俺とシュウと、同じクラスのもう一人のバスケ部員である、桜庭あらたは無視して自分の席に座った。

この桜庭あらたはギャグ線が高く、いつも人を笑わせる面白い奴だ。身長が高く、ピアスをしているのは顔と似合ってない。



授業がおわり、部活に行った。

結局タックーのことで部活の大会出場権廃止とかは無かった…。



部活が終わりシュウと建と3人で帰ろうとした。校門を出ようとすると後ろから美弥が来た。


「今日、話したいことあるし一緒に帰らない?」

「いや、これからシュウと健で帰るんだけど…。」


俺はシュウと健と帰りたかったから、美弥に用件だけ聞いて帰ろうとした。

すると、他の2人はニヤニヤしながら顔を見合わせて、

「俺ら部室に忘れ物したから2人で先帰ってろよ~!」

そう言って、2人は学校に戻って行った。



「話しって爆発のこと?」

帰り道、俺は不機嫌そうに美弥に言った。


「違うよ…。」


美弥はそう言って少し黙ってから言い始めた。


「ひかるの家の向かい側に豪邸の一軒家あるじゃん…。私が塾の帰り道にさ…。

あそこにトラックが何台も止まってて、その中からスーツ姿で怖そうな人が何十人も出て来てさ…。

トラックの荷台からすっごい大きさの段ボールを豪邸に入れてるの見たの…。

それでね。私の見間違いかもしれないけど、その段ボールから赤い血みたいな水がたれてたの…。

だから怖くてひかるのことも心配で…。その…。」



俺はじっと聞いてた。

実際その光景は俺も何度か見たことある。



「そんなのスーツのおじさん方の仕事かなんかじゃねーの?血とかなんて見間違いだよ。俺なら強いし心配いらないよ。」



そう言って俺は美弥に気をつかわせないようにした。



美弥と別れて家に帰り、部屋のベッドに横になった。

俺の家は母さんと兄貴の3人家族だ。父さんは俺が小学校に入る前に家出した記憶がある。理由は知らない。


小学生からずっと父さんの話は家庭ででない。


俺は部屋でタックーのことをずっと考えていた。

なんで爆発したんだろう…。

じっと思っていたら宅急便が来た。


届いたのはなんと俺宛ての細長い小包であった。

誰が送ってきたか見てみると


''斎藤 久志 様''


この名前…。父さんだ。



俺はすぐ小包を開けた。

そこには一枚の封筒と、細長い刀が入っていた。


俺は驚きつつも封筒を開けた。そこには手紙が入っていた。


"今この手紙を読んでるのは光のはずだ。 お前とはもう何年も会ってないけど俺からひとつ頼まれてほしい。今日の夜8時半にお前の向かい側の家から全身真っ黒の人間が何人か出てくる。 お前はそれを見つけ次第、箱にある刀で破壊してほしい。 詳しいことはまだ言えないがその人間っていうのはロボットだ。

その刀は機械を斬れるように、鉄と強力な物質を合成して造った特殊な刀だ。


また後々の詳しいことは俺の部下から聞いてくれ。 あいまいな説明で悪いな。じゃあそういう訳で頼む。

斎藤 久志 "



…。何言ってんだ?何年も会ってないのにいきなり頼みごとか?


手紙の意味が理解しきれなく、途方に暮れてると家のインターホンが鳴った。



玄関を開けたら黒スーツで髪の長い、目が引きつってる大人がズカズカと入っててきた。


「手紙は読みましたか? 時間が無いからとっとと行きましょう。少しでも遅れると上からうるさく言われますからねぇ。」


なんか陰気臭い話し方だ。

今は7時40分。俺は言われるがままにその男と一緒に家を出た。


俺と男は向かい側の家の敷地内に、家の裏の塀を登って忍びこんだ。

敷地内から家の入口を見渡せる大木の陰に潜んで隠れて8時を待った。



「私のことはこれから"セーイ"とお呼びを。

申し遅れましたがこれからアナタはいつ死んでもいいように覚悟してください。」


俺は今までの内容が理解出来ずにいた。

「あんたは誰?父さんのいう部下か…?なんで俺がこんなことしなきゃならないんだよ…。」


「私はアナタのお父様の部下です。

私の正体のことは直にわかるので言うのは控えさせていただきます。」

続編はすぐに出来上がるのでご期待ください。

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