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愛想笑い

作者: 桐原まどか



毎日、毎日、繰り返す。

頬の筋肉がつりそうだ。


毎日、毎日、繰り返す。

やがて仮面となった。


いまや、反射的ににこにこできる。


けれど、心の中、真っ暗な虚無で。


なぁんにも、ない。

お金と引き換えに、わたしは何を失ったのだろう?

感情?

自分らしさ?

あるいは、端からなかったのかもね。


私、わたし、ワタシ…。


行方不明だ。

捜索願いださなくちゃ。


えっ、見つけてどうするって?


……。

放っといた方がいいの、かな…。


教えて、あなたはどう思う?

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