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貴方と時を歌いたい 長命種の願い  作者: らるらるら
6/7

テンプレ系お名前

かぶきたい

悪質な訪問販売だと思ったら、なんとこの私と暮らしてくれる人だった…

なんてにわかには信じ難いけど、この口調といい、私達強者を知っている、聞いているが故のおそれのなさが真実味を濃くしている

1万と7千年ちょい、なんて言ったけど本当は1億年は願っていると思う、寂しかったんだよね

だから凄く嬉しい、他の強者と呼ばれる奴らとは仲良くしたかったけど、顔を合わせるたびに終末の気配がする

イルの所…、なんて言われた時は目ん玉すっぽ抜けそうになったけど

本当に冗談でよかった…

ところで私、まだ新しいお友達…いや、家族の名前、まだ聞いてないや


あの、なんか今更感あるから聞くんだけど

あなた、名前は?人のいう家族みたいな関係になっちゃうんだし、名前も知らない…なんてのは流石にちょっとね


「そうだよね、私名前は…名前…?私…私の名前…?……わからない、何故だ?自分の名前がわからない…死因も死ぬ前に何をしていたかも覚えている…なのに、名前がわからない、前世の人の名がわからない」



ええっ!?名前、わからないの!?

…あっ…そういえば…、願いで呼ばれ、引き寄せられるもの、転生者は前世の名前がわからないことがあるってあのアホ神がなんか言ってたような…

んー、どうしよう、名無しか、名無しの権兵衛…風邪吹けば名無し…なんて言ってる場合じゃない

なんて呼んであげれば…っていうか今1番ショックってか困ってるのはあなただもんね…


「んー、なんかー、わかんないもんはわかんないんだしー、私このままでいいよ」

「折角だし、あなたが私につけてよ、名前」

正直めんどっちい感じがすごい、こういうのは後から何かに触れたら覚醒した感満載で思い出すのだ


ええっ!?私が!?億単位ハイパーボッチドラゴンであるこの私が!?ネーミングセンス皆無のこの私が!?

いいの?ほんとに?

わかった、考えるよあなたの名前

悪いけど、ちょっとだけ時間頂戴



5時間が経過した、まだライは唸っている

ああでもない…こうでもない…

紙切れが舞う、何枚か手に取って見てみると

「八俣遠呂智」「九頭龍」「雷竜(らいる)」「無限喰蛇(うろぼろす)」「非道羅(ひどら)」…センス悪っっ!!!!暴走族か何かか!!どんだけイカれた親でもそんな名前つけたりしねえよ!!!

つか竜や蛇から離れろや!!!!!

…まあなんか楽しそうにしてるし、ライはドラゴンだしそうなっちゃうのかな…

ライってなんて種族のドラゴンなんだろうか

ワイバーンとか位階の低そうな、というかぶっ殺してたしそんなんじゃないか


「んー、あーもうわかんねえ!!!!!!」


咆哮一つで空気が震え、魂が痺れる

竦んでしまう恐ろしさ

これはまだもう少し…時間がかかりそうだ


「できた!完璧!!」


いや空気読めやこれ短めだけど次回行くとこだろおい


「えっ…なんか…ごめん」

「でも!でもでもでも!最高の名前、出来たよ!!!」


ぶっちゃけさっきの惨状を見ると期待はできないが、彼女が頑張って考えてくれた名前だ

ありがたく拝領致すとしようか


「あなたの名前は…」

扇を買いました

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