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貴方と時を歌いたい 長命種の願い  作者: らるらるら
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テンプレですが

勢いです

さて、今のこの状況、結論から申し上げれば

20XX年 3月某日、私は死んだ

つい5分前までは自宅の煎餅、捲れば畳はカビているかもしれないし実質食パンだな

そんな布団の上でだらだらとしていたのに

ふと、肉、食いたくね?

なんて思って冷蔵庫を開けたら空だったので近所のスーパーに向かうことにしてしまった

それが私の運の尽き

王様ゲームで王様は弾けなくても命令は番号一個違いで回避できるし

リツeatしたら人気声優のサイン色紙当たる!なんてのを友達のアカウントで応募して当選させてしまうほどの豪運の持ち主の私の命運もここで尽きてしまったのだ

信号は青、渡る寸前に5分前まで読んでいた異世界転生モノの死因NO.1だろうトラックが猛スピードで通り過ぎた事を確認し、ふらりと横断歩道を渡ろうとしたその刹那

誰もいなかった背後から声がした

「なんで避けてんだよ」

背筋を舐められた時のような感覚が全身にはしり、思わず周囲を見回した

誰もいない、そう、誰もいないのである

なんだ、ただの聞き間違いか

そう胸をなでおろした所で、私は横断歩道を渡り始めた

あっ…やってしまった

とびきりの笑顔の運転手、こわい

もうすぐ朱に染まるだろう白い鉄塊の金切り声と、紅に飢えた漆黒の咆哮のハーモニーが私の耳朶に谺響する

かくして私は死んだ


目覚めたら見知らぬ天井


なんていうテンプレがあった気がする

どういう訳か目覚めてしまって思ってしまった

私、もしかしてマジもんの転生とかしちゃった系?

などと考えてみれば

「イエス!貴方は願いにより呼ばれ、引き寄せられたので私が殺しました!」

なんて間の抜けた声が聞こえる

犯人お前かよ、そういえばお前あの運転手じゃん

「誰が間抜けだ!お前の死に方のがアホだろ!!」

あ、キレてる、そんでもってバレてる

「わかるわ!!!私は神やぞ!神なんやぞ!!」

あー、はいはい、まあ私がこうなってる以上は確かに神様なんだろうけど

正直すっげー胡散臭い、だって、貴方の見た目

まだ17の私より若いし、喋り方がアホっぽいし

「うっ…確かにまだ認められて神性を受けてから5年だし…間違えて方舟に乗り込む前に洪水スイッチ押したり、たまたま見かけた保食神のご飯がどこから出てくるのかを同僚に教えちゃったりしたけど…」

やっぱり若いじゃん、ついでにアホじゃん

「う、うるさいっ!私は神!凄いの!崇めろ!!!」

やだよアホ神

「うぅっ…どうして…どうして誰も私のいう事聞いてくれないの…」

「もうやだ…転生者を転生させる前に消して次探すの…」

えっ、ちょっと待って何それは、聞いてないって

いう事聞くから…じゃなくて神様すごいからもう殺さないで

「ほんとに?私すごい?」

すごい、すごいってば、とりあえず私はどうして貴方に殺されたのか、今からどうすればいいのか教えてください神様

進まない

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