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女神様の娘になりました。  作者: 峠岬 嶺
第6章─賑やかにレッツゴー♪ 街中散策も、楽しいイベントでっす!
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睡魔との戦いと、ちっちゃい我が儘。

すみません。

ちょっと短いです。

「アナしゃん…おいしぃねぇ」


「美味しいですね」


 可愛い雰囲気のカルディアナさんも、お茶に誘ってみました。

 お昼過ぎなので、モル兄に書類を届けた後は、昼休憩に入るつもりだったらしく、快く了承してくれました♪


 小さな焼き菓子を、もきゅもきゅ食べて、カップを両手で包む様に持って、お茶の時間を堪能します。


 ふあぁぁぁ。

 美味しい~♪

 温か~いミルクが、気持ちをホッとさせてくれます。


「ユナ? 食べ過ぎてないかな? それ、幾つ目?」


 3つ目のお菓子に手を伸ばしたら、お父さんから“ちょっと待った”が告げられました。


 あれ?

 食べ過ぎてますかね?


「う? みっつゅ?」


「ん?」


 私の答えに、お父さんが怪訝そうに、小首を傾げます。


 ………。

 なんだろう……。

 お父さんの仕草が、可愛い気がするのは、私の気のせいかなぁ。


「ユナ、それで最後ね。御父様、ユナは食べ過ぎてないわ。

 朝ご飯は食べ歩きの為に控え目だったし、昼ご飯の前哨戦的食べ歩きも、私達と分け合ってたもの。

 3つくらいなら大丈夫よ」


 お父さんとお互いに不思議に思いつつ、見つめ合っていたら、お姉ちゃんにお菓子を食べるのを止められました。

 お父さんの疑問に、お姉ちゃんはサクッと答えます。


「あたしらに食べさせてたから、手に取った数は多かったけどな」


「…ん…ぼくも貰った…」


 姉さんと姉様も、お姉ちゃんの言い分を、後押ししてくれます。


 美味しいお菓子は、皆で分け合う方が、より美味しさを感じられる物です!

 そして、兄弟姉妹間の「あ~ん」は、家族の特権だと思います!誰かに食べさせるのって、何と無く楽しいですよね♪


「そう言えば、僕も貰いました」


「俺も」


「確かに……私も、食べさせて貰ったね」


 お兄さんズも納得し、お父さんも思い出したみたい。

 お話が途切れる瞬間を狙って、お父さんにも「あ~ん」と、食べさせてましたもんね。

 お父さんやお兄さんズは、一口が大きいので、食べさせるのも、余計に楽しかったです。

 見ていて、気持ちの良い食べっぷりでした。



 *~*~*~*~*



 美味しいお菓子でお腹いっぱい。

 戦いの時がやって来ました。

 おのれ、睡魔め!

 ここで負けたら、折角の楽しい時間が、途切れちゃう。

 負けるもんか~!


「ぁ、そうだわ。ラズヴェルト、あんたグリフォン素材持ってない?」


「グリフォン? 幾つかは所持してますよ?」


「良かった! それ、売ってちょうだい!」


「…別に、構わないけど。羽根と爪だけで、肉は無いよ?」


「今回欲しいのは、爪だから大丈夫よ♪」


 モル兄がお父さんに所持素材を確認してます。

 グリフォンは、確か薬の素材だった筈……。


 頭の上で交わされる会話が、遠く聞こえます。

 う~。

 睡魔の攻撃が……。


「分かった。ユナ達は、ここで待ってるかい?」


「うにゅぅ。わたちも、いく~」


 はうっ!

 置いて行かれちゃう!?

 ヤダぁ、一緒に行く~。


 お父さんが、モル兄と一緒に移動するみたいです。

 邪魔になるかも知れませんが、折角のお父さんとのお出掛けなんです。

 これ以上、離れるのは嫌です!


「ふふ。ユナはお昼寝しておいで」


 お父さんが優しく頭を撫でてくれます。


 ぅや!?

 お父さんは睡魔の味方ですか!?

 やめて~。負けちゃうでしょ~。


「やぁ~、いっちょにいくのぉ~」


 半泣き状態で、お父さんに抱っこを求め、両手を差し出します。

 眠気が酷くて、我が儘が止められません。

 困らせるのは嫌なのに、口をついて出るのは、我が儘放題の駄々ばかりです。


「~~~っ。仕方ないなぁ。おいで、ユナ」


 お父さんが嬉しそうに笑って、すんなりと抱き上げてくれました。

 お父さんの体温を感じると、睡魔の攻撃が強化されますが、安心感の方が強いです。

 これで、置いて行かれません♪


「父上、あたしも行くよ。素材精製なら手伝えるし」


「ぁ、なら、私も行くわ♪ 羽根は兎も角、爪の精製は何かあったら嫌だもの」


「…ぼくも、行きたい…」


 お姉ちゃん達も同行を宣言してますね…。

 ぁ…駄目だ…眠い…。

 …寝ないもん! …寝ないったら…寝な───────

駄々っ子ユナちゃんは、お父さんの抱っこに、負けました♪

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